前回の続きです。

老化のひとつは筋肉が硬くなることです。女性が長生きなのは、男性より筋肉が柔らかいからです。赤ん坊が２階から落っこちた、しかし怪我ひとつなかったという例が結構ありますが、子供は体が柔らかいからです。年取ってくると、階段を踏み外しただけで骨折したりする。体が硬いからです。分散できないでもろにくる。

体が柔らかいと、加わった力を分散することができます。だから体を柔らかくしておくことが大切であり、若さを保つことにとても重要です。

最近健康に関しては、いろいろなジムができたり、なんとかクラブとかたくさん出てきていますが、民族により骨格または体の使い方が違うということが無視されているように思いますね。

西欧では、筋肉を鍛えることが健康法として重要で、インドにいくと、ヨガのように体を柔らかくすることが健康法であり、中国の太極拳になると丹田を重要視します。西から東に行けば行くほど、日本人に合った健康法になっています。

また民族により、体の使い方が違います。
西洋のスポーツは体を捻ることが多いですね。ボクシングなんかがそうです。右手で打つ時は左足が前に出る（ジャブは別ですが）
しかし日本人の場合、右手が前に出る時右足が前に出る。相撲がそうですね。歌舞伎も神楽もそうですね。体の使い方が違う。それがDNAに染みついている。また日本の武道をする人は、みんな体が柔らかいですね。柔らかくしている。相撲でも、股割をするのでみんな体が柔らかい。すべて怪我をしないためにですよ。

（続く）