今回は、胃が痛い時のお話しです。

さすがにうちに「胃が痛いから来ました」というお客さんはいらっしゃいませんが、常連客の中には胃が弱い人も多く、またそういう人はすぐ良くしてもらえるのをよく知ってますので、「先生、昨日から胃が痛いんですけど」と、やる前に仰いますね。

そういう人は最初、胃の痛みをとってからやります。たいがい2分位ですね。2分たって「どうですか？」と尋ねる。「良くなりました」で、終わりです。それが終わってから、本題の腰痛や肩こりに入っていきますけど。今回はそのやり方のお話しです。

まず相手にうつ伏せになってもらいます。自分は相手の体の左側に正座でできるだけ股を開き、くっついて坐ります。肩甲骨の両下端から横に線を引きます。そのひとつ上が胸椎7番、もうひとつ上が6番です。この6番と胃が繋がっている訳ですが、その胸椎6番右側1側がポイントです。

この6番の右、骨の向こう側、そこに起立筋という太い筋肉が頭のほうから腰のほうに繋がっています。筋肉のほとんどは縦に繋がっています。頭のほうから足先のほうへです。その太い筋肉の骨寄りの麓が1側です。2側は起立筋の中央、3側は起立筋の外側の麓です。

1側は、骨から指1本分の処と思われてもいいです。その麓に指を置き、向こうに（外側に）押しますと、そこに何本もピアノ線のようなのが縦に繋がっているのが分かります。胃の悪い人は硬いですよ。その手前に右手の中指を置き、その上に左手の中指をのせ、向こう側にゴリッという感じで弾いていきます。強くやると痛いので軽くですよ。ゴリゴリッと2分位弾いて終わりです。

一般の人では正確な場所がわかりづらいかも知れませんので、そこらあたりをアバウトでもいいですからやってみて下さい。実際はまたいで中腰でやりますが、これも一般の人ではむずかしいので座ってやられればいいです。以上です。

＜続く＞