前回の続きです。
合気道の藤平公一先生が主宰されていた「気の研究会」の話の続きです。
ここでは、正しい姿勢についても教わりました。正しい姿勢について詳しくお教え頂いたのは、ここだけだったような気がします。
正しい姿勢とは、鼻の頭と臍（へそ）を一直線にするということを聞いたことがありますが、間違いです。
気の研究会の講習会の時には、必ずこれを教わります。
「まず自分で正しいと思っている姿勢で立ってみてください」と言われます。そして肩を軽く押されます。体がいとも簡単に動いてしまいます。
次、全身の力を抜き、リラックスして、つま先で立って、踵（かかと）をつけるかつけないかギリギリの処にゆっくり下してください」そして今度は少し強めに肩を押されます。全然まったく動きません。
「今度は坐ってください」肩を押されます。いとも簡単に体が動いてしまいます。
「膝立ち状態から腰を下ろします。ドスンと落とさず、軽～く下ろしてください。足がつくかつかないかギリギリの処で止めます」肩を押されます。全然動きません。
「この状態が心身統一された状態、正しい姿勢です」と教わります。
私はこれを教わった後、自分ひとりで立って、坐って、押されても動かない姿勢が分かることに気づきました。正しい姿勢に関しては、あなたは分からなくても、あなたの本能・潜在意識はちゃんと知っている。そう思いましたね。
正しい姿勢を教わったことは、整体にとても役に立ちました。この姿勢が私がよく言っている”型”なのです。
私は思うのですが、剣道の達人と言われる人は、この正しい姿勢が常にちゃんとできている、そう思いますね。私は剣道をやった事はありませんけど、剣道のかまえを見ていると、姿勢がとてもキレイで感心してます。かまえている姿勢を見ているだけで感動しますね。これだ！と思いますね。