前回ちょっと話がズレました。今回に戻ります。
じゃあ、どこに手を当てるか?という問題です。東洋医学では、ツボというのが
300位あります。
しかし整体ではあまりツボを教わりません。私が教わったのは、
手の三里・足の三里・合谷(ごうこく)くらいです。
私が整体をやっている時、お客さんから「そこはツボですか?」と、よく聞かれるのですが
「いいえ、硬結を捕らえているんです」と言うのですが、整体師はパッと触っただけで
ピンポイントの硬結が分かるのです。背中の場合、5秒も触っていれば分かる、そこに軽く
手を当てているだけで体に響いていきます。
触って分かるのだから、
ツボを知らなくてもいいそういうことです。
井本整体の井本先生は、「体を見ただけで分かる」と仰っていましたが、確かに
背中をパッと見ただけで、ココだというのが分かるんです。ただし先生と私とでは
雲泥の差がありますけど。
前に硬結についてお話ししましたが、もう一度お話しします。
筋肉が硬直すると、その中に緩い弛緩したスポットができます。筋肉が硬いからと
それをゴシゴシ押しても無駄ですよ。その時は楽になったような気がしますが、
筋肉はますます硬直してきます。弛緩スポットの中に硬結があります。
筋肉の山の谷間に、池があります。その池の中に小さな島があります。それが硬結です。
その硬結は、小さいのになると鉛筆の芯の先ぐらいで、また強く押すと先が曲がって
分からなくなります。だから、硬結が逃げないよう、親指以外の4本の指で防波堤を作り
軽~く押します。そうすると体の悪い処に響いていき、気の流れ(神経の流れ)の
詰まった処(硬結)が取れ、ドッと流れ出し、大きく体が変わるということです。
東洋医学で言われるツボの中には、必ず硬結がありますね。
その硬結が分からず、本にあるツボを押さえているだけでは、あまり効果は期待できませんね。
私はこの硬結が分かるようになるのに3年かかりましたが、うちの整体の生徒は1年経たず
分かるようになってきていますね。
まあ、私の教え方もどんどん進歩していますので。なんちゃって
続く