コレステロールに関しては、2年前にお亡くなりになりましたが
私の尊敬する新潟大学名誉教授だった安保徹先生の著書「やめるだけ健康法」の中から引用させていただきます。
この先生はアメリカで論文を発表されアメリカでは有名な先生でした。
「脂っこい食事や卵や肉などコレステロールを多く含む食品を摂ると、血中のコレステロール値が上がり、そこから動脈硬化を引き起こして脳梗塞や心筋梗塞を起こす。そうならない為にコレステロール値を下げる」
これが、長い間の日本の医療の常識でした。
こうした、コレステロールに対する常識は根本から間違っています。
第一にコレステロールは細胞膜や副腎皮質ホルモン性ホルモンなどの原料になる大事な成分で、悪者ではありません。
体内にコレステロールが不足すると、むしろ困ります。
コレステロールを食事制限や薬で下げると筋力低下、脱力感、筋肉痛が起きたり、たんぱく質不足など、栄養障害を起こす可能性が高くなるので、よっぽど危険なのです。
第二に、体のコレステロールは80%肝臓、小腸で作られ食事で補給されるのは
20%だけなので食事の影響力は少ないわけです。
最初に食事でコレステロール値が上がると言い出したのはアメリカです。
しかし、そのアメリカでも最近の研究で
食事によるコレステロールによるコレステロール摂取と血液中のコレステロール値に因果関係がない事が証明されています。
このように、コレステロール大国アメリカでもコレステロールと食事の捉え方が180度変わってきたのです。
次に、LDLの悪玉コレステロールですが、だいたいLDLが体に悪さをする悪玉で
HDLが体にいい善玉だという根拠はありません。
最近は、悪玉であるLDLの善玉説も言われています。
血管に炎症が起きた時にLDLコレステロールが炎症を修復する事や
体温が高くて活動的な人ほどLDLが高いこともわかってきました。
間違いだらけのコレステロール基準値に照らし合わせて副作用のある薬や、的外れな食事制限でコレステロール値を下げるのはやめて正解です。
だかららといって脂っこい食事の摂りすぎや不摂生な生活習慣を続けてもいいとうものではありません。
その点は誤解しないでください
と仰っています。
続きは次回です。