前回の続きです。

活元運動を行うことにより、体が敏感になり、感覚が磨かれてきます。
また感覚が鋭くなる程、活元運動が出やすくなります。
整体は一言で言うと、感覚が全てです。知識はいりません。感覚を磨くことが全てです。長年やって、それが私の答えです。

整体協会の先生は、
「呼吸の入る処に手をのせなさい。」と仰いますが、まだまだ私には理解できていません。
また先生は、「空を見ていると呼吸の深く入る処がいくつもある。それには角度がある。」と仰いますが、これまた私のレベルではよくわかりません。まぁ、そういう世界です、整体は。

本家本元の整体協会では、自分で自分の体を治すことが中心であり、人にやってもらってよくなるということではないんです。私も最初は戸惑いましたが、今は理解できます。全ての人が健康になるために、まず自分で治す、その方法が中心であり、それを広めることが目的だと思います。その中心に活元運動があるということです。
野口先生は、ある時期から治療術としての整体をおやめになりました。なぜかというと、
「先生の周りにいる何千人かの人だけしか丈夫にならないということになると、それでは困る」というお考えであり、全ての人が健康になるにはどうすればよいか、お考えになり、「人は丈夫になる力を自分の中に持っているのだから、それを自覚して発揮しようではないか」というふうにお考えになり、そして活元運動ができたのです。

続く