強く押すのは何故か?それは硬結というピンポイントの場所が分かってないから。
強く押すと、その時は良くなったように思いますが、やればやるだけ体はどんどん硬く
なってきます。強く押すと、体が抵抗してくるからです。
整体では硬結という小さなカタマリを軽く押します。それを確実に捕らえると、
軽く手を乗せているだけでズーンと響いていきます。力なんていらない。
それを受け手のほうも感じとらなければいけない。体の敏感な人は場所が正しいか
正しくないか、すぐ分かります。しかし鈍感な人は分かりません。
敏感な体はいい体、鈍感な体はよくない体、簡単に言うと、そういうことです。
整体を受けていると、体がどんどん敏感になってきます。それだけではありません。
感が冴えてきます。私などでも、クイズ番組の正解率が2倍になりましたね。
妻も驚いていますよ。
前にもお話ししましたが、大相撲の場合、取組みの前に私はどっちが勝つか
決めるのですが、90%当たりますね。やる前にどっちが勝つか決まっている、
そう思いますね。相撲だけではなく、ボクシングなんかもそうですね。分かるんです。
ちょっとコツをお話しします。簡単に言うと、落ち着いているほうが勝ちますね。
気合が入っていたり、何か落ち着きがないなと思うほうが負けます。
パッと見てパッと決めて下さい。情報を入れてはいけません。
最近はこっちの方が調子が良いとか、対戦成績はどうだとか、情報が入ると迷います。
「ちょっと待てよ!」になります。ちょっと待てよはダメ!
ファーストインスピレーションを通して下さい。コツはそれだけです。
話を元に戻します。私も最初の頃は、押すのに少し力を入れていました。
そうすると相手は痛い、痛いから効いているだろうと思うだろう、
そんな考えが少しありました。しかし強く押す時は自信がないんです。
自信がないから力を加える。しかし長らくやっていると、段々力を入れなくなってくる。
力を入れると硬結が分からなくなるんです。だから力を入れなくなってくる。
ピタッとここという処に決まれば力はいらない。それで体が大きく変わっていく。
そこまで気付くのに、ちょっと時間がかかりましたね。
これからもっと力を入れなくなると思いますね。
二宮整体に池田先生という素晴らしい先生がいらっしゃいますが、触っているか
触っていないのか分からない。でも体を大きく変えられるんです。
正しく天才ですね。私なんぞまだまだですけど。