私が健康食品の会社に20年位勤めていたというお話は
パート1でお話しました。
やがてサプリメントに疑問を持つようになったということもお話しました。
今日はその続きです。
サプリメントには、「人間の体には順応性がある」ということが欠落しています。
体はあなたの為にさまざまなことがやってくれます。
例えば、
陽に当たると肌が黒くなりますね。それは紫外線から皮膚を守る為です。
4月頃の日差しの弱い頃から陽に当たっていると、だんだん肌が黒くなり、
紫外線に対応できる皮膚になるんです。UVカットなんておかしいですよ。
紫外線はある程度体にとって必要なものです。
ところが夏、オフィス仕事をしている人が、急に海水浴に行き、肌を焼いたりすると
急なので体は順応できず、結局シミになります。毎日少しずつ陽に当たっていれば
そいう問題は起こりませんけど。
例えば2日間何も食べず、3日目にこんにゃく一切れ食べたとします。
体はそのこんにゃくの中から養分を吸い取ろうと必死になります。
体はないなりに工夫するのです。体だけではありません。
家の家計だってそうです。
収入が少なくなれば、それに応じて節約して調整します。少なくなったにも関わらず
高い寿司屋に行ったり、ステーキをぱくぱく食べていたら破綻しますね!
これらも順応性のひとつです。
人は年齢と共に、食事の量が減り、また脂っぽいものも沢山は食べられなくなります。
また味覚も変わり、子どおモノ頃好きでなかったフキがおいしく感じるようになったり、
煮物とか漬物を好むようになったりもします。これも順応性です。
体が敏感だと、そういうことを身体が感じやすく順応していきますが
鈍感だと50歳過ぎても、焼肉店にしょっちゅう行ったり、ステーキをぱくぱく食べたりと
若い頃と同じ食生活を続けます。
そうすると、あたりまえの話っですが、糖尿病ということになってくるんです。
あれもいい、これもいいと、どんどん摂り入れたら、結局体を壊しますよ!
今、飽食の時代で多くの人が食べすぎですよ。そうすると体はますます鈍感になってくる。
私の亡き父は、戦後シベリアに抑留されていました。
こっちに帰ってきた当初は、真冬でもシャツ一枚だったと聞きました。順応性です。
熱い国に住んでいる人は、色が黒く、暑さに強く、
寒い国に住んでいる人は、色が白く、寒さに強い。
サプリメントには、その順応性の考えが欠落している。
それが第3の疑問でした。
人間の体はすごい力を持っています。
どんなことがあっても順応していくんです。