前回の続きです。
私はサプリメントより漢方に興味を持つようになりました。
サプリメントは、その人の体質に合わせて摂るという概念はありません。
しかし、漢方は実性(どちらかというと太っている人)、虚性(どちらかというとやせている人)では、出す薬が違うというか真逆なんです。
実性の人はどちらかと言うと体を冷やす処方、虚性の人はどちらかと言うと体を温める薬の処方になっています。
それは今になって思えば、整体の考えと非常によく似ていて、実性の人と虚性の人とではやる場所が全く逆なのです。
実性の人はどちらかと言うと右背中、虚性の人は左背中という具合です。
そこが共通していたんです。
そういうこともあり、私は漢方のほうが優れているのでは?と思うようになったんです。
昔は漢方薬はひとりひとりに合わせ調合されていましたが、今はそういうところは少なくなり、大手の製薬会社から決まった既製品が出ていますので、それが多く利用されています。
薬には番号がふってあって、1番葛根湯から始まり、100いくつあります。
また漢方薬は長々と漢字が並んでいますので、名前が難しそうに思いますが、意外とそうではなくて、例えば23番当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)といえば、当帰(とうき)と芍薬(しゃくやく)が入っていて、散(さん)は粉ということ。25番桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)が、桂枝(けいし)と茯苓(ぶくりょう)が入っていて、丸だから丸い錠剤タイプということです。だからそのまんまなのでわかりやすいです。
私はどんどん漢方にはまりまして、やがて自分に合った漢方を自分で作るようになりました。(専門家から見れば、素人に毛が生えた程度ですけど)
開業して19年になりますが、始めた当初は、まだ漢方にも興味があったので、このあたりでは単品の漢方薬が手に入らないので、松江の古志原に取り扱っている薬局がありましたので、しょっちゅう通っていましたね。
やがて効果の実感がなかったか、忙しかったのか、他のものに興味がいったのか、そこらへんはよく覚えていませんが、いつしか漢方から離れていってしまいました。
でもサプリメントより漢方のほうが優れているのではという思いは、今も変わりません。
まぁ、私の考えですけどね。考えは人さまざまですからね!
続く