建物の新築・増改築で困らない!入門書⑫ 「屋外をかまう際にもお祭が必要?」
真言宗 醍醐派 大津三十八不動尊
屋外を構う際にもお祭が必要? 1
屋外を構う際にもお祭が必要? 2
建物の新築・増改築で困らない!入門書⑫
~日本人なら知っておきたい家造りとお祭の常識~
建物の
新築・増改築で困らない!入門書
解決は原因を知る事から始まる!
家は沢山の人の力を合わせて初めて建てられる重要なものです
いくつかの章に分けて説明していきます
第3章 改築する際のイロハ
⑫屋外をかまう際にもお祭が必要?
~敷地内を構う場合も、同じく神仏さまにお声がけする必要がある~
水回り(井戸、池など)
◆埋める
◆新しく掘る、造る
井戸や、庭の池などには、水神・龍神が宿ると言われ、特に埋める際には、長年にわたる自然の恵みに感謝し、天に帰って頂かなくてはなりません。
樹木
◆伐採(切り倒す)
◆剪定(枝落とし)
◆移植(別の場所へ植え替える)
◆植樹(新しく木を植える)
樹木は昔から様々な精霊が宿るとされており、特に枝が一様に垂れ下がっている樹木が、そうだと言われています。
また、常緑樹に対して落葉樹、特に菓木は陰の気を集めやすく、これが屋根を超えるようになると家族に障害をもたらすと言われています。
※直径10㎝以上ある樹木を構う際は、遷座が必要です。
神仏(稲荷、荒神、水神、塚など)
◆撤去する
◆移動する
◆新しく祀る
◆地面をコンクリートで固める
◆納屋や倉庫を新築、増改築する
霊験あらたかと聞いて、敷地内に神仏さまをお祀りしたものの、代が替わってから放置されたままになっていたり、知らずに悪方位にお祀りして怒らせてしまったりする事例がよくあります。
特に荒神は「荒ぶる神」と称されるだけあって、普段は福寿を授ける神ですが怒らせると、たちまち災禍をもたらす恐ろしい祟り神にもなります。
樹木や塚を荒神として祀る事も多く、日本各地にどうしても伐る事が出来ない荒神の木があるため道路が迂回して作られている所さえあります。
不浄(浄化槽、トイレ、風呂、牛舎など)
◆埋める
◆新しく造る
鬼門などの悪方位に不浄を設けると、邪気が集まるので特に気を付けなくてはなりません。
撤去する際は、不浄による穢れを祓う必要があります。
つづく
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