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有名どころから隠れた逸品まで、出雲名物のおすすめグルメを紹介

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そば・海の幸・甘味・日本酒まで、歴史薫る出雲の味を徹底ガイド

提供:まるこ寿し

神話の舞台として知られる出雲市には、長い年月の中で育まれた多彩な味覚が息づいています。玄そばを丸ごと挽いて香りを際立たせた「出雲そば」、縁結びの甘味として親しまれる「出雲ぜんざい」、脂乗り抜群で“白身のトロ”と称される「のどぐろ」、そして出雲杜氏が磨き続ける芳醇な「日本酒」――。湖と海、山の恵み、神事や祭礼から生まれた料理・菓子・銘酒は、地域の歴史や暮らしと深く結び付いてきました。本特集では、旅の途中で味わいたい名物からお取り寄せに人気の逸品まで10品をピックアップ。それぞれのルーツや調理法の特徴を詳しく紐解き、出雲の食文化をより深く楽しむヒントをお届けします。

出雲名物のおすすめグルメを紹介

出雲そば

玄そばを殻ごと石臼で挽く“挽きぐるみ”製法により、黒褐色で香り高い麺肌が特徴。割子三段に薬味とつゆを注ぎ足しながら味の変化を楽しむ食べ方や、茹で湯ごと供する釜揚げなど独自の提供スタイルが根付いています。江戸期に松江藩がそば打ち職人を保護したことで技が洗練され、現在は日本三大そばの一つとして全国から玄人好みの支持を集めています。

のどぐろ料理

正式名クロムツ科アカムツだが、喉元が黒いことから“のどぐろ”と呼ばれる高級魚。脂乗りが抜群で、塩焼きにすると皮目が香ばしく、煮付けでは上品な甘みが際立ちます。出雲近海では底曳き網で水揚げされ、刺身や炙り寿司のほか、ご当地どんぶり選手権で話題となった“のどぐろ丼”も人気。近年は干物・炙り缶詰など加工品が充実し、県産地酒とのペアリングイベントも行われています。

いなり寿司(まるこ寿し)

大人気、蟹とうなぎをふんだんに使った「ミックスいなり寿司」

こだわり抜かれた出雲市のソウルフード

出雲市で約80年もの間愛されてきた「まるこ寿し」は、継ぎ足し続ける甘口だしで煮含めた肉厚の特注油揚げに、奥出雲産のブランド米・仁多米と香ばしい麻の実を合わせたシャリを包む名物いなり寿司で知られます。プチプチ弾ける麻の実の食感とふっくら甘い油揚げ、旨みの強い酢飯が織りなす素朴で懐かしい味わいは、世代を問わずリピーターを生み続ける理由のひとつです。

オーソドックスないなり寿司も絶品

店内にはイートインスペースも完備

昭和の出雲の食文化を支えた伝統の味は令和の時代でも健在

現在の店舗「三代目まるこ寿し」は2024年に移転し、セルフサービスのお茶とみそ汁が付くイートインコーナーや駐車場を備えて、テイクアウトはもちろん気軽な店内飲食にも対応。カニとウナギの二種を楽しめる「ミックスいなり寿司」、彩り華やかな海鮮ちらし、サバやアナゴの押し寿司、握りセットなどメニューの幅も広く、価格は600円台からと手頃です。昭和の面影と現代的な使い勝手を両立させた一軒で、出雲の「21世紀に残したい味」をぜひ体感してください。

まるこ寿し

寿司(テイクアウト・イートイン)

神話の国「出雲」から美味しさを極めた老舗の味を・・

出雲市姫原1‐2-1

出雲ぜんざい

旧暦十月、全国の神々を迎える神在祭で振る舞われた「神在餅(じんざいもち)」が転じたとされる甘味。小豆を甘く煮て焼き餅を合わせる素朴な一椀ながら、神事に伴う“縁結び”のイメージが強く、近年はカフェ風アレンジも人気です。出雲地方では小豆の粒を残す“粒あん仕立て”が主流で、冷やしぜんざいや餅の代わりに白玉を浮かべる夏向けの提供形態も見られます。

宍道湖しじみ

汽水湖・宍道湖で育つヤマトシジミは潮位の変化と豊富なプランクトンにより、殻は小ぶりでも肉厚で旨味成分オルニチンが豊富。夜明けとともに操業する“しじみ漁独特の打ち網漁”で鮮度を保ったまま出荷され、みそ汁はもちろん炊き込みご飯や佃煮、最近では冷凍クラムチャウダーなど加工品の幅も拡大しています。

十六島海苔(うっぷるいのり)

奈良時代の『出雲国風土記』にも記載が残る日本最古級の天然岩海苔。冬季、荒波を被る十六島半島の岩場で収穫されるため生産量が極めて少なく、磯の香ととろける口当たりは“海苔のトリュフ”とも称されます。正月雑煮や贈答用佃煮のほか、最近はジェノベーゼ風ソースなど洋風アレンジも登場し、高級ギフトとして全国にファンを拡大中です。

日本酒

出雲大社の御神酒文化を背景に、出雲杜氏が受け継ぐ「山陰吟醸造り」で醸される地酒は、軟水仕込みが生むやわらかな口当たりと穏やかな吟醸香が身上。板倉酒造〈天穏〉は限定吸水と長期低温発酵で透明感を追求し、旭日酒造〈十旭日〉は熟成由来のコクを活かした旨口タイプを提案します。冷やせば清らかな甘み、燗にすれば米の旨味がふくらみ、しじみ汁やのどぐろの脂を引き立てる万能性も魅力。最近は無濾過生原酒やスパークリングといった革新系が台頭し、蔵見学や日本酒ツーリズムの盛り上がりとともに国内外のファンを拡大しています。

うず煮

 

出雲大社宮司家に伝わる旧暦正月のおもてなし膳。フグで引いた濃厚な白だしに葛でとろみを付け、ほぐし身・椎茸・かんぴょうを煮含めた餡を熱々のご飯と合わせます。食卓で餡を崩すと具材が渦を巻くことから名付けられたとされ、縁起物として“福をかき混ぜて取り込む”意味が込められています。現在はレトルト商品やカフェ膳も登場し、希少な正月料理を通年で味わえるようになりました。

まとめ

出雲市の食文化は、玄そばの力強い香りから日本海の高級魚の脂の旨味、そして神在月に育まれた甘味や銘酒まで、自然環境と神話・祭礼が織り成す多彩な恵みに支えられています。こうした名物を味わうことで、歴史や風土への理解も深まり、旅の体験はより豊かなものに。まずは王道の「出雲そば」で地の味を知り、海と湖の幸「のどぐろ」「宍道湖しじみ」で旬を感じ、甘味と銘酒で余韻を楽しむ――そして編集部のイチオシである出雲のソウルフード「まるこ寿し」のいなり寿司も。そんな組み合わせで、ぜひ“神々の国”ならではの食巡りを満喫してください。

※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。