Incense
心のブロック解除 しましょう
こんにちは、Incenseです。
大人になっても、気づけば自分の気持ちを後まわしにしてしまうことはありませんか。子どものころから“いい子”でいるのが当たり前で、本当の気持ちを口に出す前に、ぐっと飲み込んでしまうクセが残っている――。そんな方からのご相談がありました。
■ お母さんを支え、“何も言えない子ども”でい続けた日々
その女性は、物心ついた時にはすでに、身体の弱いお母さんの心身のケアをすることが当たり前の日々を送ってこられました。
家の中では、ご両親の喧嘩や揉め事が起こることも多く、そのたびに胸がぎゅっと固まってしまうような恐さを感じながら、何も言えずにいることが、いつもの姿だったそうです。
本当は「やめてほしい」「こわい」と感じていても、口に出すことはできない。自分の気持ちよりも、お母さんの体調や家の空気を優先して動くことが、いつの間にか“自分の役目”になっていきました。
セッションの最初、その女性は「大変だった」とはあまり言わず、事実だけを淡々と、お母さんやご家族のことを説明するように話しておられました。
■ 「ずっと我慢してきたんですね」とお伝えした瞬間にこぼれた涙
お話をうかがいながら意識を向けていると、私の中には、その方が小さいころから、ずっと自分の気持ちを横に置いてきた様子が伝わってきました。
そこで、ゆっくりと言葉を選びながら、
「お母さんのことも家のことも、本当に一生懸命してこられましたね。ずっと、自分の気持ちを我慢してきたのではないでしょうか」
とお伝えしました。
その瞬間まで、落ち着いた表情で話しておられたその方の目から、スッと一筋、涙がこぼれ落ちました。
それは、今までのしんどさがあふれ出したような、せつない涙でした。ずっと「当たり前」と思ってきた日々が、本当はどれだけ頑張り続けてきた時間だったのか――そのことに、ご自身の心が静かに気づいた瞬間だったのだと感じました。
しばらくのあいだ、私たちは言葉を急がず、その涙と一緒に流れていく思いを、ただ静かに見守る時間を持ちました。
■ 「こんなこと誰にも話せなかった。話せたのは初めてです」
少し落ち着かれてから
「こんなこと誰にも話せなかったんです。話せたのは初めてです」
その一言には、小さなころから“いい子でいなきゃ”と自分を支えてきた長い時間と、「本当は、しんどかった」と認めることへの恐さが、両方詰まっているように感じました。
セッションの終わり頃には、表情や声のトーンが少しやわらがれました。全部が一度に軽くなったわけではないかもしれません。それでも、ずっと胸の奥に押し込んできた思いを初めて外に出したことで、心の中に少しだけスペースが生まれたように見えました。
■ 「いい子でいなきゃ」と頑張ってきた気持ちを、そっとおろしても大丈夫な場所
大人になって家を出た今も、小さいころからの「ちゃんとしていなきゃ」という思いが、そのまま今の生きづらさにつながっている方は少なくありません。
ここでは、「いい子でいなきゃ」と頑張ってきた気持ちを、そっとおろしても大丈夫です。
家族にも友人にも言えなかった本当の気持ちを、「こんなこと誰にも話せなかった」「話せたのは初めてです」と、安心してこぼしてくださる方が、たくさんいらっしゃいます。
ずっと我慢してきた自分の心に、少しだけ優しくしてあげたくなった時は、どうぞ一人で抱え込まず、お話にいらしてくださいね。本当の気持ちを一緒に見つめていけたら嬉しく思います。
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