こんにちは
個別指導塾 すずかけの木です
満を持してというと聞こえはいいですが、単に私の準備不足なだけで、なかなか読めていなかった本、
『残酷するぎる成功法則』をこの度やっと読みました。
そうしたら、とにかく内容がすごかった。
分厚く、さらに今回読んだ文庫版には、50ページ超におよび著者の最新メールマガジンまで収録されていましたが、
最後まで飽きることなく読める一冊でした。
残酷するぎる成功法則 エリック・バーカー著
半年しか経っていませんが、今年最も多くの衝撃と学びを得た本の一つになりました。
そして、多くの笑いと、多くの感動もあった、
『残酷するぎる成功法則 9割はまちがえる「その常識」を科学する』は、そんな本でした。
著者のエリック・バーカー氏は、
大学を卒業してハリウッドで脚本の仕事をしたあと、2009年から個人ホームページの運営をはじめた、人気ブロガーです。
この本の魅力は、各々の成功法則に大量の「証拠(エビデンス)」が示されていることです。
例えば、“億万長者になるには”という項では、
「高校の首席は億万長者になれない」等の論が、実例や証拠付きで示されています。
そして、その事例の示され方が、物語としてすごく面白い。
“天才の正体”の項の主役は、
「あなたは上体が長すぎるし、足が短すぎるうえ、両手両足も大きすぎて、腕がひょろ長いですね」と言われる男。
彼はうまく踊れないし、走るのも苦手です。
でも、水中では飛び抜けた才覚を発揮して、オリンピック史上最多のメダルを獲得しました。
男の名は、マイケル・フェルプスといった。
そんな事例がいくつも紹介され、「天才とは、欠点がある人のことだ」を証明してくれています。
欠点があるからこそ、その人は自らの時間の使い道を絞り、更に高みへと昇りやすくなるのだと。
ときには、海賊やマフィアがロールモデルとなり、私たちがどうすれば成功できるのかを示してくれています。
第二次世界大戦のレーダーの開発秘話が現代のネットワークの結びつきへの忠告になることもあれば、
スーパーマリオが世界で最も過酷と言われる訓練を乗り越えるヒントになったりもする。
“いい人と悪い人、どっちが得”の項では、見事に私の常識が打ち砕かれました。
だけど、「やっぱりな」という想いもありました。
著者の決してどちらの視点によることもない語り口が、余計に事実を事実として受け入れやすくさせてくれます。
それにとても読みやすいです。
中学生でも余裕でいけるかもしれないなと思います。
(ただし、学校の15分程度の朝読書で読む場合は注意が必要です。続きが気になって授業所ではなくなるかもしれないからね)
ここに書いてあることは「知らなくても損はしない」知識ではありません。
「知らないと損をする知識」です。
紹介したいエピソードがいくつも載っているが、単に知識を得るだけでなく、大いに楽しめるのもこの本の特徴です。
実際、何度笑ったかわかりません。
文庫版特別付録では「コロナ禍」今、私たちががすべき4つのことが書かれています。
すべてなるほどと思えると同時に、すぐに実践できることばかりです。
そして、読んだあなたは、いまよりちょっとだけ饒舌なると思います。
誰かに話したいお話をいっぱい抱えて、あなたはきっと陽気になるはずです。
タイトルに「残酷すぎる」とありますが、それは決して冷酷だとかむごいとか、そういうことではありません。
感情が入っていないから、むしろどこか小気味良いテンポで読めて、
多彩な物語の数々に心躍ることもしばしばです。
そして、なぜかとても心が温かくなります。
ビジネスマンはもちろん、教育者やお父さんお母さんにも読んでもらいたい一冊です。
あ、生徒自身にももちろん読んでほしいと思います。
勉強することへのヒントもたくさん載っていますよ。
というわけで、次回はこの本でも取り上げられていた、「ゲーム化」を勉強に当てはめてみようと思います。
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