命の旅の終わりに……
だんでらいおん
ヒーリングの仕事の最終章は、命の旅の終わりに関わらせていただきたいと思ってきました。
たくさんの過去生と出会う中で、前世から持ち越した思いがどれほど新しい生に影響を及ぼしてしまうか、ということを感じてきたから。
楽しかった記憶はほとんど浮かんでこないのに、悲しみ、苦しみ・・・
つらかった出来事は、同じような状況に出会うたび、激しく感情がよみがえって、その人を苦しめるものだということを見てきたから。
訳の分からない怖れとして、突然噴き出すその思いは、どこから来るものなのか・・
過去生ヒーリングでストーリー全体を眺めると、納得がいき、たいがい落ち着いてきます。
が、少し厄介なのは、過去生で交わした約束、懺悔の思いが妙な具合につながって、
現世での苦しみになるという場合です。
以前、夫の暴力に苦しむ女性と出会ったことがありました。
その人の過去生を見て、驚きました。
今、彼女を苦しめている夫は過去生でも夫で、同じように妻に暴力をふるっていました。そして妻を死なせてしまった時、夫はその大切な人の身体を抱いて、泣いてわびました。
「今度、生まれ変わったら、必ず幸せにするから、許してくれ」と。
そして、その約束を守るために、生まれ変わった男はその女性を探して結婚しました。
「今度は幸せにするから」という約束を果たすために出会ったのですが・・・
厄介なことに、過去生の記憶は大切なことは思い出せずに、強烈だった感情や習慣が思い出されてしまいます。
夫は再び妻に暴力をふるうようになっていました。
幸いなことに、そのご夫婦は、ご主人も変わりたいと強く望んでおられたので、過去の約束についてお話しすることができました。
暴力をふるう自分を恥じ、過去の約束に驚き・・
ご自分の魂の約束を思い出されたことで、ご主人は落ち着かれました。
今、このご夫婦は幸せに暮らしていらっしゃいます。
でも、こんな幸運な例はごくわずか。
ほとんどの人が、自分が死ぬ間際に交わした約束など思い出せずにいます。
ですから私は、死ぬ時に反省なんかしないで。
約束なんかしないで、と言っています。
ただ「あ~、いい人生だった」と思って、一生を終えることができるように、今を精一杯、生きておきましょう、と話しています。
でも、そう言って終えることができる人は、やっぱり ほんのごくわずか。
だから私は少しでも次の転生が穏やかであるように、命の終わりに関わりたいと思ってきたのですが・・・
それがどれほど傲慢な思いであったか、
1冊の本との出会いで思い知らされました。
『死にゆく者からの言葉』
鈴木 秀子著
長くなりますので、本のお話しはまた次回に.・**
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