小さなおじさん
だんでらいおん
視線の先を何かがかすめた気がして目をこらすと、その気配を察したのか、それは引き返してベッドの足元に立ちました。
それ……その人……は身長50㌢ほどの茶色い服を着た小さなおじさん。
ベッドに横になっている男性の頭もと、ベッドの足の横に立って、まっすぐこちらを向いています。
いったい私は何を見ているのか……しばらく黙って向き合う形になりました。
やがておじさんはベッドに寝ている男性を顎で示し、
「こいつ」と、口を開きました。
「こいつね、カッコつけたこと言ってるけど、全部違うから。ここ最近、ずっと朝が起きられなくなって会社を休んでる。人の批判ばかりして、結局は何もできない自分を正当化してるだけなんだから」
言いつけ口のように聞こえますが、おじさんの目は深くやさしく、私の心の奥に語りかけてくるようでした。
ヒーリングを終えて男性を起こし、おじさんの言葉を伝えました。
男性は驚き、途端に不機嫌な表情になって顔を背けると、
「そんな馬鹿げた話を僕に信じろと言うんですか‼︎」
「毎日、きちんと出勤しています!
営業成績も上位です!
何でそんなことを言われないといけないんですか!
それも50㌢の人間に。
そんなものが存在するんですか!
あなたは何を言ってるか、分かってるんですか!」
憮然とした表情のまま、男性は部屋を出て行ってしまわれました。
「どうして今日、ここへ来られたんですか?」
言ってしまったから……プライドが傷ついたのかもしれません。
いかにも頭が切れそうな……背広姿がスマートな人でした
営業成績がいいんだという言葉は本当だと思います
でも、今、何かにつまずいて、心が助けを求めているから来られたのでしょうに……結局その人のプライドが本音を言わせませんでした
。
茶色い服を着た小さなおじさんは、誰なのだろうかと思います。
たまに、そういう小さなおじさんが、そばにいる人と出会います
おじさんは、口は悪いのですが
人の心の奥を見通すような、深くやさしい目をしています
きっとその人を守っている人なのだと思います
その人の窮状を見かねて私の所へ連れて来られるのに、結局守られている本人はその守りを拒絶してしまいます。
弱音を吐く事は、恥ずかしいことではないと思います。
自分の弱さを知っている人間が、本当は一番強いのだと思っています
プライドを捨てて、自分のカッコ悪い姿をさらしながら、素直に「助けて」が言えたら……それはギリギリまで頑張ったからこそ出来ることだと思うのですが……
もっと楽になれるのに。
小さなおじさんの姿は、そうたくさん見るわけではありません
守護霊ではなく、妖精の類になるのでしょうか……そんな人が側にいる人はごくわずかです。
せっかく守ろうとしてもらっていろのだから。その幸せをを素直に大切に、受け止められたらいいのに、と思います。
守護をしている人は「助けて」と言われることを喜ばれます。
- 営業時間外09:30〜17:00
詳細
- 日曜日 09:30~17:00
- 月曜日 09:30~17:00
- 火曜日 09:30~17:00
- 水曜日 09:30~17:00
- 木曜日 09:30~17:00
- 金曜日 09:30~17:00
- 土曜日 09:30~17:00
不定休
基本情報