「これ……どうしたら　いいですか？」

差し出された手のひらに、粉々に砕けたクリスタルが乗っていました。


　　　私が作ったブレスレットの無残な姿。。。


彼とお揃いを頼まれて　作ったのでした。


別れが決まった時、庭の石に叩きつけて割ったのだ、と。

　　それを何度も何度も……きっと潰してしまっている……


「つらかったね……」

その時の彼女の心を切なく感じながら、
砕けた石を土に埋めました。


もう　こんな思いはしたくない、と思いました。


切れたまま、引き出しの奥に忘れていたと言われるブレスレットも
お預かりして直します。

磨いて組み直すと、まだまだ　こんなきれいな光を放ちます(#^_^#)

その人の大切な時間に寄り添ってきた石たちだから、
ずっと大切に扱ってあげたいと思います。

そうしてあげてくださいね。