季節の変わり目、心が沈みやすいときに。気と血を整えるヒント
きらら薬局
こんにちは。出雲の漢方薬局「きらら薬局」です🌻
毎月第4木曜日の11:45〜12:00、エフエムいずも(80.1MHz)で放送中の『暮らしに役立つ漢方』に出演しています。
今回は「なんで気分が落ち込むのか」をテーマにお話ししました。
秋から冬にかけては、日が短くなり、寒さが増していく季節。なんとなく気分が沈みやすいと感じる方が少なくないようです。中医学では、このような季節の変化による心の揺らぎを、体のエネルギーのバランスとも関係づけて考えます。
■ 心と体はつながっている ― 「心身一如」の考え方
中医学には「心身一如(しんしんいちにょ)」という考え方があります。
これは「心と体は切り離せないひとつのもの」という意味で、心の不調が体に表れることもあれば、体の疲れが心に影響することもあると考えられています。
このバランスを支える中心にあるのが、「気(き)」と「血(けつ)」です。
「気」は体を動かすエネルギー、「血」は体と心に栄養とうるおいを届けるものとされ、どちらも欠かせない存在です。
どちらかが不足したり、巡りが悪くなったりすると、心身の調子が乱れやすくなるといわれます。
■ 気分の不調に関係する3つの傾向
気分の落ち込みや心の不調を3つの傾向に分けて紹介します。
1.栄養やうるおいが足りない「血虚(けっきょ)」傾向
女性に多く見られるとされ、月経や出産、育児などで「血」を使う機会が多いことが関係するといわれます。顔色がくすんだり、髪や肌が乾きやすくなったりすることも。赤い色の食材(にんじん、赤身の肉・なつめ・くこの実など)や、ほうれん草・黒ごまなどを日常に少しずつ取り入れると良いでしょう。
2.エネルギーが不足している「気虚(ききょ)」傾向
疲れや睡眠不足が続くと、体を動かす力が少し弱まることがあります。体が重だるく感じるときは、しっかりと休み、温かい食事をとって体をいたわることが大切です。
3.気の巡りが滞る「肝鬱(かんうつ)」傾向
ストレスなどでエネルギーの流れがスムーズでなくなると、イライラや胸のつかえを感じやすくなることがあります。深呼吸や軽い運動をしたり、香りのよいハーブティーや香味野菜(セロリ・三つ葉など)を楽しんだりすることで、気分が和らぐこともあります。
■ 胃腸を整えることが心のケアにつながることも
心の不調を感じたときこそ「胃腸をいたわること」が大切です。
中医学では、胃腸は“気と血を生み出す源”と考えられています。食べたものをしっかり消化・吸収できると、体を動かすエネルギーや心を支える栄養が作られやすくなるとされます。
疲れて食欲が落ちているときは、無理に食べるよりも、温かい野菜スープやおかゆなど、消化にやさしいものを少しずつとるのがおすすめです。
胃腸が元気になることで、心にも少しずつ明るさが戻ってくることがあります。
■ 自分のペースで整える暮らしを
気分の落ち込みは、決して「心が弱いから」ではなく、体からのサインかもしれません。
「気」「血」、そしてそれを支える「胃腸」の状態を見直すことで、少しずつ心と体のバランスが整っていくこともあります。
きらら薬局では、季節や体調に合わせた漢方薬のご相談を承っています。
「最近なんとなく元気が出ない」「気分がすっきりしない」と感じる方は、お気軽にご相談ください。
皆さまの毎日が穏やかに過ごせるよう、きらら薬局はこれからもお手伝いしてまいります。
来月の放送テーマは「冷えの対策について」です。
中医学の観点から、心と体の関係をやさしく紐解いていきます。次回もお楽しみに!
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