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山陰スピリチュアル紀行

琴引山神話登山/飯石郡飯南町

由來八幡宮、琴引山、琴弾山神社

今月の神社めぐりは「株式会社フロンティアあかぎ」さんが企画・実施する『琴引山神話登山』に便乗させてもらい行いました。


今回で5回目となるこの神話登山には総勢29名の方の参加があり、なかには3回目の参加となる方もおられるほど魅力的な企画です。

由來八幡宮(ゆきはちまんぐう)

登山の前に由來八幡宮に正式参拝を行います。


これはこの企画の大きな魅力の一つで、ここで宮司さんより『出雲國風土記』と琴引神話についてのお話をうかがうことができます。

 

宮司さんのお話によれば、由來八幡宮は鎌倉幕府を開いた源頼朝が、鶴岡八幡宮の裏山のホオの木で8体の御神像を作らせ、この御神像を出雲国守護職に命じて出雲の国の8か所にお祀りしました。

 

これを出雲八社八幡と言い、由來八幡宮はその4番目のお社です。

 

実はこの場所には、既にオオクニヌシノミコトを御祭神とする多倍神社がありました。そこへ800年前に由來八幡宮(御祭神はホンダワケノミコト)が移ってきたため、先客のオオクニヌシノミコトは由來八幡宮の御祭神と一緒に由來八幡宮の御本殿にお祀りされています。

境内には樹齢1000年を超えるといわれる大きな杉があり、多倍神社の頃から御神木として生育していたと思われます。

 

そして、風土記の時代には、琴弾山神社は多倍神社(現在の由來八幡宮)の奥の宮だったと考えられます。この神話登山では両方のお宮にお参りができる、というわけです。

また、琴引山は出雲の国の聖地であって石神信仰があり、古来、弥山と呼ばれてきました。そして、山頂には真言宗の42の宿坊があり山伏の修験場であったと伝えられています。


実際に琴引山の山頂付近には宿坊があったことを思わせる礎石が残っています。

宮司さんのお話から、歴史の中で少しずつ変化をしながらも、琴引山が常に地域の信仰の中心であったことがうかがえました。

 

お神酒をいただいたあと、いよいよ登山へと向かいました。


29名が2班に分かれ、登りは琴引フォレストパークスキー場から佐見ルートで山頂を目指します。1班のガイドはフロンティアあかぎの芥川さんと“森の案内人”八幡さん、2班のガイドはフロンティアあかぎの伊藤さんと“森の案内人”内藤さんです。


社☆ガールは2班での参加です。ゲレンデは傾斜も急で地面も歩きにくく個人的に一番の難所です。社☆ガールメンバーもそろって俯いたまま歩きます。

 

山道に入ると木陰のために涼しく、傾斜は緩やかで道も腐葉土でやわらかくなり、一気に歩きやすくなります。

 

内藤さんの解説で山アジサイやミズヒキソウ、ナナカマドやホオノキなど山の景色を楽しみながらゆっくりと山頂へ。

途中「十畳岩」「弦の清水」「大神岩」といった見どころがあります。「十畳岩」「弦の清水」では冷たい水に癒されます。


「大神岩」はまさに石神信仰を象徴する大岩です。由来によれば縄文・弥生時代から信仰の対象だったとされます。


途中1歳くらいの子どもを背負った登山客とすれ違いました。古くからちりけ(疳の虫・ひきつけの意味)封じに霊験あらたかといわれる琴弾山神社には現在でも例祭(9月23日)には親子でお参りし、子どもの健やかな成長を願う習慣が残っています。
 
山頂に近づくと、由來八幡宮氏子青年協議会のみなさんが用意して下さった豚汁のおいしい匂いが漂ってきました。


山頂付近広場(かつて42の宿坊があった場所)で昼食です。おにぎり弁当と由來八幡宮氏子青年協議会のみなさんのおいしい豚汁で元気を回復します。

昼食後はいよいよ山頂と琴弾山神社へ。山頂からは三瓶山、中国山地が一望できます。周辺の山に比べ三瓶山がはっきりと大きく見えます。

 

琴弾山神社は大きな岩に挟まれた階段の奥にありなんとも雰囲気のある神社でした。

 

もうお気づきでしょうか?
「ことびき」の表記は山を指す場合と神社を指す場合で異なります。山の場合は「琴引山」、神社の場合は「弾山神社」とのこと。

下山は登りとは異なる敷波ルートです。


このルートでは風土記にオオクニヌシノミコトが弾いたとされる御琴が眠ると記される「穴神琴弾岩」にお参りすることができます。

この穴神琴弾岩の前で、今回登山の(2班の)案内人伊藤さんより素敵な賞品が当たる〇×クイズが出題されました!


印象的だったのは「風土記に記載のある『えびかずら』とは山葡萄である、〇か×か」という問題です。正解は〇で、琴引山周辺は山葡萄をつかった葡萄酒発祥の地という説もあるのだとか。

敷波ルートの始まり(今回の登山のゴール)には鳥居があります。最後は2班のみなさんと集合写真を撮らせていただきました!

【由來八幡宮】飯石郡飯南町頓原1636

【琴弾山神社】飯石郡飯南町佐見472

※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。