とある日のセッション。
とても美しく、穏やかな女性がいらっしゃいました。
柔らかな物腰、丁寧な言葉遣い。
きっと仕事もできる方なんだろうなぁという感じです。
セッションが始まり
いつものようにお背中に触れさせていただいたら
わお。
言いたいことがあるんだけど、グッとこらえて言ってない。
そして
とても深くて大きな怒りを抱えていらっしゃいました。
それを、必死に抑えていらっしゃいます。
お伝えすると
笑いながら前に倒れこまれ
「な、なんでわかるんですか!」
ええ。
それが仕事なんで 笑
この方は
お姑さんが何にもされないのが腹立たしいとのことでした。
同居の時に、家事を手伝ってもらえるからとご主人に言われたのに
いざ一緒になったら、「私は家政婦じゃないから」と、されないのだとか。
悔しくて悔しくて
自由なお姑さんを見るのも腹立たしい。
同居して10年。
なるべく一緒にならないように過ごしておられるとのこと。
わお。
その努力、別のことに使った方がいいです。
表面上はとてもいい嫁を演じておられます。
まず、お義母さまに対して一番腹が立つことは何かを伺ったところ
「自由なところ。好き勝手されているところ。私はこんなに頑張っているのに。」
はい、ここー!
これ
お姑さんへの嫉妬です。
自由でいられることへの嫉妬。
本当は自分も好き勝手したい。
でもダメだと思っている。
きちんとしないといけないと思っているから。
自分のルールが正しさにあるので
それを外すことが出来ないのですね。
この場合
正しくなんかなくてもいいと思うのはハードル高いかもしれません。
同時に
正しいのは自分だから、負けたくないというのもありました。
全国の、お姑さんに負けたくない方に総スカンくらいそうですが
残念!
一生勝てませんからね!
トライしたい気持ちはわかりますが
嫁姑問題で、一方的にいらだっている方へ
自分を楽に、自由にしてあげる処方箋はただ一つ
負けを認めることです。
ワタシは悪くないもん!
という思いをゆるめて
いや、ワタシにも至らないところはあったかも。
そう思うことで、ずいぶん楽になります。
そもそも、相手がだれであっても、腹が立つってことは
幼いからなんですって。
まさに、インナーチャイルドじゃ、あーりませんか!
いや、感情は大事なものですから、当然腹が立ってもいいわけですけど
なんでその感情を味わうかっていったら
それをもとにして自分を知るためですからねラブラブ
そもそも、相手が年上だっていう段階で、すでに年で負けてる笑。
どんなに努力しても、相手の年を超えることはできません。
ということはね
争うこと自体、無意味だっていうことですわ。
あっさり負けを認めて
「いやー、お義母さん。ワタシ未熟だからいろいろ至らないことがありますので、
お手伝いしていただけると助かります。よろしくお願いします。頼みます~。」
と、伝えて手伝ってもらったらいいです。
人生の先輩のいろんな工夫や経験を語りついでもらえることのありがたさ。
そして、それを次の世代にちゃんと引き継ぐ。
文化は引き継いでいくものです。
日本が文化を失いつつあることに危機感を覚える方も多いはず。
いまこそみんなが仲直りして
大事な文化を引き継いでいくときだと思います。
親御さんがまだご健在のところは
いっぱい親孝行して差し上げてくださいね。
生きている先祖です。
じかにありがとうを言えるご先祖様をお大事に。
ワタシのように
両親ともがもう肉体を脱いでしまってからでは
後悔が残るばかりになります。
本当に、家族仲良くね、と、言いたいのです。