《随想》天国の桜の下で会おう:3
有限会社 デザインハウス
右が藤田・中が幸田・左が浅水
恩師の先生に会いに行った:松江の病院屋上
3人が分かれた:出雲高校校門
50年後には:桜の木はなかった!
幸田さん:ありがとうございました!
★このストーリーは、出雲で育った3人の大親友
の出会いと別れの実話です。その内の1人:東京
在住の幸田悠さんが随想として残されました。
【随想:天国の桜の下で会おう:3】
卒業後、浩二君は絵画の素質を買われ京都へ、
英範君は家業を手伝う為に地元に残り、私は医師
を目指し東京へと、それぞれ別々の道に一歩を踏
み出すことに…。
今までは同じ地域で生活し会いたいと思えば何
時でも会うことができたが、これからはそうはゆ
かない。離れ離れになる前に会おうという浩二君
の提案に従ったものだった。
高校は小高い丘の上にあったので3人で自転車
を押して坂を上った。3人は校内の思い出の場所
を歩き回り、記念の写真を撮り合ったのち、体育
館の横にある樹齢百年は経つと思われる桜の木の
下に座った。
この日も私達の卒業を祝福するかの如く満開に
咲き誇っていた。共に学び、共に遊んだ楽しかっ
た日々を、時間の経つのも忘れて、語りあってい
たら突然浩二君が、「10年後の3月10日の午後に、
この桜の下で会おう」と言った。
黄昏が迫って薄暗くなってきたので3人でよく
行った蕎麦屋に入った。その店は試験が終わった
日には3人で必ず行った店だった。店の主人に3
年間のお礼を言って店を出たあと、互いの健康を
祈りつつ夫々の道に分かれていった。その2年後
3人で再会し、更に一年後の夏、英範君の訃報を
聞いた。《ー続くー》
★三人の高校時:思い出の曲「魅せられしギター」
悠・浩二・英範の高校時代通った喫茶店で流れて
いたもう一つの曲は:米国の3人ポップ・グループ
スリー・サンズが演奏した曲でした。
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【随想:天国の桜の下で会おう】
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《第15回コスモス文学の会新人賞受賞作:幸田蒼生
:ノンフィクション天国の桜の下で会おう より》
資料提供:総合広告代理店(有)デザインハウス
島根県出雲市天神町40-1TEL0853-23-3149
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