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山陰スピリチュアル紀行

美保神社『諸手船(もろたぶね)神事』見学~ホーラィエッチャ体験もしちゃいました!~

美保神社

島根半島東端に鎮座する美保神社は、2つの船神事が特に有名です。12月3日の『諸手船神事』と4月7日の『青柴垣(あおふしがき)神事』です。どちらも古事記や日本書紀の『国譲り神話』を表した大変珍しいお祭りです。今年は諸手船神事が日曜日ということもあり、みんなで見学しようということになりました。
数日前に宝物殿より海に移動した諸手船。もみの大木をくりぬいたもので、国の重要文化財に指定されています。午前中は神社にて新嘗祭が行われるため、まだ海は静かです。
そして社☆ガールは二手に分かれます。参加者の多くはホーラィエッチャという行事に参加するため集合場所へ。ホーライエッチャとは、元は青柴垣神事に付属する行事であったそうです。そもそも諸手船神事も青柴垣神事も、厳格な氏子制度による『当筋(とうすじ)』が決まっていて、それ以外の男性は参加できなかったことから、北前船等で各地から集まった人々が女性の長襦袢を借り化粧をして祭りに参加し盛り上げたのがルーツとのことです(美保関新聞より)。
ホーライエッチャに参加しないチームは、社ガパパこと三代氏より直会弁当を頂戴したことからクリフネでミニ宴会が(笑)

さて、そうこうして盛り上がっているうちにホーライエッチャの行列がクリフネ前の参道に現れてきました!
日曜日だったので参加者も沢山! その中でも社☆ガールは目立っていました(笑)
さて、ホーライエッチャの練り歩き&踊りが終わりしばらくするといよいよ神事のクライマックスが。
国譲り神話で、大国主神が美保の御崎にいる事代主神に使いを出したという場面を表しています。二艘の諸手船に乗船した氏子衆が大国主神の使い、岸で待つ宮司が事代主神という役割です。問答を掛け合い、合拍手をして国譲りを了承します。
『古事記』と『日本書紀』では国譲りの設定が微妙に違いますし解釈もさまざまです。ここ美保関では、国の安寧と発展を願い争いを避け゛手を打つ″という前向きな解釈だからこそこのお祭りが何百年も続いてきたのではと感じます。
さて、今年の諸手船神事は素晴らしい晴天に恵まれました。(大体雨か強風か、時には霰と雷の年もありましたが!)ホーラィエッチャに参加できたことで、より一層充実した神事見学となりました!
毎年曜日に関係なく12月3日と決まっていますので、興味を持たれた方は是非次のお祭りには見学&ホーラィエッチャ参加をしてみてください☆
所在地:島根県松江市美保関町美保関608
協力:松本 明代(2017.12.3)