地元暮らしをちょっぴり楽しくするようなオリジナル情報なら、出雲の地域情報サイト「まいぷれ」!
文字サイズ文字を小さくする文字を大きくする

出雲の地域情報サイト「まいぷれ」出雲

出雲(出雲市・大田市・雲南市・飯南町)エリア選択

山陰スピリチュアル紀行

万九千神社・出雲大社へ初詣!

万九千神社・出雲大社北島国造館・出雲井社・出雲大社(拝殿~素鵞社~神楽殿)

この日は、9時30分に万九千神社駐車場に16名の参加者が集まりました。
前日からの雪予報にビクビクしながらの参拝計画でした。
雪・雨は降らないものの、荒ぶる神のご神威の表れなのか、お忌み荒れ(おいみあれ)にも負けないくらいの突風が襲ってくる、怖いくらいの荒れた天気でした(鼻水が止まらないくらいの大風、寒さ。心の内の声・・・なんでこんな日に・・・他の参加者の方の心配をしていましたが、一番心配されていたのは邑智郡美郷町から参加の企画者本人でした・・・)。
しかし、万九千神社さんのお詣りが始まるとそこは社☆ガールの皆さま。かしこみかしこみとの錦田宮司さまの拝礼に合わせ、頭をたれ、厳かに参拝をされました。

万九千神社(まくせのやしろ、まんくせんじんじゃ)

御祭神は、櫛御気奴命(櫛御食野命・くしみけぬのみこと)・大穴牟遅命(おおなむちのみこと)・少彦名命(すくなひこなのみこと)・八百満神(やおよろずのかみ)です。
神在月に神様が縁結び等の神議(かみはかり)をされたあと、必ずこの万九千神社に立ち寄られ直会(なおらい※1)をされるそうです。
そして全国各地にお帰りになるため、お発ちになる場所でもあります。故にこの地域は「神立(かんだち)」と呼ばれています。ここは神様を見送るだけでなく、お迎えするにあたり宮司さまが御一人で毎年「秘儀」をされていらっしゃるとのこと。
旧暦10月17日をお忌みいりとし、26日の神等去出祭(からさでさい)を迎えるまでは境内周辺で音の出ることを一切禁止されているそうです。

「神様が人間に近いふるまいをされる」だけでなく、「お迎えする人間が神様に近づく」瞬間があるとすれば、まさしくこの万九千神社においての神事だと思います。
拝礼を終え一同、宮司さまのお話しにしばし時間を忘れ聞き入りました。
「あらゆる事象には『3つの意』がある。見返りは欲せず、一に『敬意』、次に『誠意』が大事。最後は『熱意』で、神様は何でもお見通しなのでこれは内に秘めてあっても大丈夫。神々は「静」「動」の両面をお持ちなので、優しい反面抗えない大きな力がある。逆らわず素直に受け止めることも大事である。」など、優しい話やためになる話、そして難しい話はユーモアたっぷりの話術でお聞かせくださいました。

最後に宮司さまと一緒にみんなで写真を撮りました。
錦田宮司さま、お忙しい中「社☆ガール」のために貴重なお時間をいただき感謝いたします。ありがとうございました。
※1:打ち上げの宴会の事
所在地:出雲市斐川町併川258

出雲大社北島国造館 出雲教

次なる場所は、出雲大社北島国造館出雲教。
出雲教では、ご祈祷はもちろん結婚式や披露宴を行うことができます。
参拝をすませ境内を散策していると、この日は亀山会館にて出雲市内の高校生と出雲教亀山会館の合同企画の披露宴用オリジナルスイーツの試食会が行われていました。
※初の試みとして企画されたそうで、いつもあるわけではありません。思ってもみなかったことで偶然試食ができ、おいしくいただきました。ありがとうございました。

左)ブルーベリーソースとヨーグルトを組み合わせた「あかい糸」<br>右)亀をモチーフにしたタルト生地に抹茶ムースや栗を乗せた「縁万(えんまん)」
左)ブルーベリーソースとヨーグルトを組み合わせた「あかい糸」
右)亀をモチーフにしたタルト生地に抹茶ムースや栗を乗せた「縁万(えんまん)」
所在地:出雲市大社町杵築東194

ベジカフェ&ギャラリー まないな

この日のメニュー<br>野菜の前菜3種、新鮮野菜のちらし寿司(古代米)、デザート、玄米コーヒー
この日のメニュー
野菜の前菜3種、新鮮野菜のちらし寿司(古代米)、デザート、玄米コーヒー
いよいよお待ちかねのランチです。
巨石ハンター須田郡司さんご夫妻が営まれていらっしゃる『ベジカフェ&ギャラリーまないな』です。
地元の新鮮な野菜をたっぷりといただける古民家改装のとってもおしゃれなカフェ♪
巨石の写真ギャラリーもあり、須田さんと行く巨石ツアーもここで申し込めます。
所在地:出雲市大社町杵築東7

出雲井社(いずもいのやしろ)出雲大社境外末社

ランチの次は、出雲井社へ歩いて向かいました。
ここからは「NPO法人出雲神話語り部の会」の加島さんにガイドをお願いしました。
ちょうど神社前に着くと突然強風が吹き、神秘的な体験でした。こちらの御祭神は岐神(くなどのかみ)で、大国主大神が国土奉献されるとき、大神の命により天照大御神の案内役として諸国を巡られ国内の平定に力を尽くされた神です。道案内(交通安全)・道路を守護する神として慕われています。(出雲大社HPより)
岐神は謎の神様で文献にほとんど載っていません。この日の大風はますます強くなり、立っているのがやっと。出雲井社の裏山も山が揺れて見えるほどの強風で、体の芯まで冷え切ってしまいました。
神社の前には桜の木が沢山植えてあり、今度は桜の咲く頃に参拝したいですね(^^♪
実は本殿の後ろには、大岩があります。かなりの大きさに何か特別な意味があるのでは? と感じたのは私だけではなかったようです。
所在地:出雲市大社町修理免
出雲井社から、もう一度北島国造館に戻り加島さんの説明を受けました。
今まで気が付きませんでしたが、北島国造館四脚門(しきゃくもん※2)の欄干には、表側に龍、裏側に鯉の彫刻が施されていました。

※2:出雲大社神域内では最も古い建造物

出雲大社

それから、四脚門をくぐって出雲大社に向かいました。
その頃には、冷たい風は吹いていましたが青空に陽射しも差し込み、清々しい空間が広がっていました。
手水舎(ちょうずや)で清め、銅の鳥居から入り拝殿へ向かいます。
まずは拝殿で参拝。「二礼四拍手一礼」
そして、八足門(やつあしもん)前で改めて拝礼をしました。一般の方の参拝は八足門前までですが、お正月やご祈祷を受けられた方など、八足門内で拝礼出来る時もあるそうです。

『現在のご本殿は延享(えんきょう)元年の御造営(ごぞうえい)で建てられ、延享造営伝によれば、心の御柱が邑智郡都賀村八幡宮境内(現在の美郷町松尾山八幡宮)から切り出された大杉が運ばれる様子が記されているそうです。』と加島さんの案内を聞きながら、瑞垣(みずがき)沿いに本殿後ろへと進みました。(実は昨年4月の神社巡りでは、この松尾山八幡宮へ参拝したのでした。)
ご本殿の真後ろには、素鵞社(そがのやしろ)があります。
本殿の大国主命(おおくにぬしのみこと)は西を向いていらっしゃいますが、素鵞社のご祭神・素戔嗚尊(すさのおのみこと)は果たしてどちらを向いていらっしゃるのでしょうか?
個人的に、出雲大社の中ではこのお社が好きです。後ろの八雲山(禁足地の山)の岩を護っていらっしゃるのか(?)岩肌から伝わる霊気がなんとも心を落ち着かせてくれます。ご本殿の後ろに立っていると、そのあまりの大きさに圧倒されます。そのご本殿に向かってお祈りしているうさぎの石造は、とても愛らしい表情をしていました。

所在地:出雲市大社町杵築東195
最後は神楽殿で参拝しました。
そして、大しめ縄の前で写真を撮りました。この大しめ縄は日本最大級の大きさをほこります。
皆さんはこの大しめ縄がどこで作られているかご存知でしょうか?島根県飯南町頓原です。
昭和30年代、頓原地区に出雲大社の分院があった事がご縁でお年寄の方の藁細工の技術もあり、大しめ縄を造り奉納されるようになったという事です。外側のコモの部分は赤穂もちの藁、中芯はコシヒカリの藁ですべて飯南町産の藁で作られるそうです。重さ4.4トンもある大しめ縄づくりにとても興味をひかれました。

大しめ縄の前で今回の神社めぐりのしめをさせていただきました。
社☆ガールの初詣という事で企画した今回の神社めぐりでしたが、心を込めて参拝でき、これからの一年も社☆ガールらしくみんなで仲良く活動していこうと決意も新たにしたのでした。
ガイドの加島さん、本当にありがとうございました。出雲大社の知られざる部分を紐解きながらお参りできたことを心より感謝申し上げます。

(協力:社☆ガール 波多野 由美子 2017.1.22)

人気のキーワード