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山陰スピリチュアル紀行

秋鹿(あいか)を満喫、神社めぐり!

大野津神社・内神社・艫田神社・秋鹿神社

“秋鹿(あいか)”と聞いてどのあたりか皆様ご存知ですか?
この“秋鹿”という地名は、出雲国風土記に「秋鹿日女命(アイカヒメノミコト)が鎮座しているので秋鹿という」と書かれています。
今回はちょっとコアで素敵な松江の秋鹿地区を巡ってみました☆

大野津神社

宍道湖畔に佇むきれいなお宮で、御祭神に素戔嗚尊(スサノオノミコト)が祀られています。
ひっそりと静かな場所で、宍道湖岸から湖面がキラキラして気持ちのよい場所です。
一畑電鉄の津ノ森駅のそばに位置しており、素盞嗚尊がヤマタノオロチを退治した時、角と骨が此処へ流れ着き「角森」と呼ばれたものが「津の森」となったという伝承があります。
宍道湖の湖中に鳥居が沈んでいるとか??とてもロマンあふれるお話が書いてありました。
素戔嗚尊
三貴神(アマテラス・ツクヨミ・スサノオ)のひと柱。
神産みにおいて伊弉諾尊(いざなぎのみこと)が黄泉の国から帰還し、日向の橘の小戸の阿波岐原で禊を行った際、鼻を濯いだ時に産まれた神様。櫛名田比売命の夫婦神。高天原では傍若無人なふるまいをしていたが、鳥髪峰(船通山)に降り立ち出雲の地にてヤマタノオロチを退治した。荒れすさぶる神・嵐の神。海原の神。近隣では須佐神社(出雲市)や八重垣神社(松江市)などにもお祀りされています。
所在地:松江市大野243

内神社(高ノ宮)

農道から本宮山へ登る道を上がった中腹に内神社があり、とても大きなお宮です。
御祭神は和加布都努志能命(ワカフツヌシノミコト)と下照日姫命(シタテルヒメノミコト)の二柱です。
一の鳥居として一畑電鉄高ノ宮駅のすぐそばにはとても立派な鳥居があります。
静かで穏やかな場所にあり、宍道湖を一望できる場所です。
霊亀元年(715)高野山の頂に光輪を見て神垣を結んだのが創めで、養老元年(717)今の宮地に移し、宮殿を再興したという。古来より一社別格で杵築(出雲)大社・佐陀神社の両社の支配を受けずとあり、松江藩の四祈願所(杵築・日御碕・佐陀・当社)の1社。御祭神の二柱はご兄妹神とのことです。
和加布都努志能命は牛をいつも連れていらっしゃる神様で、出雲大社の中に子供の姿の像が祀られているそうです。
茣蓙替(ござがえ)神事や三十六膳神事などの祭事も見学に訪れてみたいです。
お供えされるこうじみかんも発見できたらいいですね。
宮司さんからご由緒や歴史など貴重なお話を伺い、長きにわたり地域の方々がこのお宮を大切にされてきたことを伺いました。まだまだお聞きしたいことがたくさんありました。
和加布都努志能命
大国主神の御子神。
秋鹿郡大野郷の由来に、「和加布都努志命が、御狩をなさった時に、郷の西の山に、待ち伏せの人を立てられて、猪を追って北の方にお上りになったところ、阿内谷にくると、その猪の足跡がなくなってしまった。その時、おっしゃったことには、「自然に消えたのだなあ。猪の足跡がウス(なくなった)」と仰せられた。だから、内野という。ところが今の人がやはり誤って大野と言っているだけのことである」とある。 近隣では美談(みたみ)神社の境内・縣(あがた)神社(出雲市)にもお祀りされています。
下照日姫命(シタテルヒメノミコト)
大国主神の娘神。味鋤高彦根(アヂスキタカヒコネ)神の同母妹。天若日子(アメノワカヒコ)の夫婦神。
安産の神として信仰されており、鳥取県東郷町の倭文(しとり)神社にも祀られています。出雲から海路この地にやって来られて、人々に農業の指導・薬の知識を与えて、安産のための知恵を授けられたとのことです。近隣では売豆紀(めずき)神社(松江市)にもお祀りされています。
所在地:松江市大垣町746

艫田(ともた)神社

道の駅「秋鹿なぎさ公園」の近く、線路北側の派出所のお隣にあります。
御祭神は猿田彦命(サルタヒコノミコト・友田明神)で、天鈿女命(アメノウズメノミコト)が合祭されています。田んぼのそばにひっそりと佇む小さなお宮で、きれいにお掃除されて、清々しい場所でした。
海上安全・交通安全・安産の御利益があります。
国譲りの折、大国主命が事代主命に使いの神を送られた際、猿田彦命がその船の艫取りをなされて、この地に着かせられたことに依るとのことです。
また古来より、内神社や秋鹿神社・多太神社を参拝する際の船着き場(船艫をとるところ)であったとされています。
猿田彦命
天孫降臨の際に天照大神に遣わされた瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)を道案内した国津神。
導きの神様。天宇受売神の夫婦神。佐太御子大神と同じ神様とされいています。
近隣では佐太神社・古曽志神社(松江市)にもお祀りされています。
所在地: 松江市岡本町

秋鹿神社

御祭神に秋鹿日女命が祀られています。
秋鹿日女命は大己貴(オオナムチ)の火傷を治療したといわれています。
ただこの秋鹿郡の地名の由来以外には記述が全く見当たらない神様のようです。
古事記の蚶貝比売(キサガイヒメ)と同神かもしれません・・・?
秋鹿日女命(アイカヒメノミコト)
秋鹿の地名の由来になった姫神様。他に記述がなく謎につつまれています。
所在地:松江市秋鹿町2853
古事記など神話の勉強にご興味があれば、社ガールの勉強会などにも是非ご参加ください!!
(協力:社☆ガール 田口 恵 2016.12.3)