地元暮らしをちょっぴり楽しくするようなオリジナル情報なら、出雲の地域情報サイト「まいぷれ」!
文字サイズ文字を小さくする文字を大きくする

出雲の地域情報サイト「まいぷれ」出雲

出雲(出雲市・大田市・雲南市・飯南町)エリア選択

山陰スピリチュアル紀行

石見国一の宮 物部神社と大田の神社めぐり

城上神社、井戸神社、山辺八代姫命神社、新具蘇姫命神社、物部神社

【行程】城上神社→井戸神社→山辺八代姫命神社→新具蘇姫命神社→物部神社
春ですね~♪ということで、社☆ガールも久しぶりに足を伸ばしてお出かけです。
向かうは大田市、石見一宮の「物部神社」始め、見所いっぱいの石見神社めぐり。

今回の参加者は10名となりました。

城上神社

最初に向かったのは「城上(きがみ)神社」
主祭神はオオモノヌシノミコトで、これはオオクニヌシの別名とも言われています。
ここでの見所は、なんといっても拝殿天井一面に描かれた極彩色の「鳴き龍」です。
中央に立ち拍手を打つと、共鳴して響いて聞こえ、とっても不思議です☆
「鳴き龍」を取り囲むように、沢山の家紋が描かれており、これは神社造営のときに寄付された方々の家紋とのこと。
寄付した方も嬉しかっただろうな~と、色鮮やかな家紋を眺めながら過去の人々に思いを馳せるひととき。
【所在地】大田市大森町イ1477

井戸神社

続いては、城上神社から歩いて5分ほどのところにある「井戸(いど)神社」
主祭神は井戸平左衛門正明命(いどへいざえもんまさあきらのみこと)、江戸時代に実在された方です。

石見銀山の代官を勤めておられたのですが、そのとき起きた享保の大飢饉の際に、自分の財産などで米を購入し、代官所の米蔵を開いて分け与えて、さらに年貢を減免するなどの取り組みで、飢饉に苦しむ人々を救われました。
また、薩摩からサツマイモを導入し、この地域で初めてサツマイモの栽培を始めた為、餓死する人がいなかったそうです。
地元では
「芋代官」として厚く慕われて、功績をたたえ明治時代に神様として祀られたとのことです。
すごい方がこの地にいらっしゃったのだと、お話を伺いながら感動しました。
ちなみに城上神社と井戸神社は、石見銀山のある大森町の神社です。
当日は代官所跡近くにある「レンタサイクル河村」の、河村政經様にご案内していただきました。
やさしく詳しくご説明いただき、銀山の歴史をあらためて知ることができました。
【所在地】大田市大森町イ1372

山辺八代姫命神社

さて、銀山から10分ほどドライブし、次に向かったのは久利町の「山辺八代姫命(やまべやつしろひめのみこと)神社」
主祭神はアマテラスオオミカミです。
何故このような別名になったのかは分からないのですが、地域の氏神として大切にされています。
大通りから少し奥まったところにあるため静かで、春の訪れを告げる花も少しずつ咲きほころんでいる、女神様にふさわしい素敵な境内でした。
当日は櫻井禰宜とお会いできました。
櫻井禰宜は、島根県神社庁で祭祀指導を行なっておられた方で、拝殿に上がりお参りしたのち、正しい参拝の仕方やお神札のまつり方について教えていただくことができました。
参拝のポイントは、横でお参りしている人の真似をするのではなく、神職さんの真似をするとのこと。
普段から神社めぐりしている社☆ガールにとっても、初めて知ることがたくさんありました。
【所在地】大田市久利町久利1499

Antenna Cafe ハレの日

ランチは「アンテナンカフェ ハレの日」さん。
地元の食材にこだわったプレートランチ、「おとな様ランチ」をいただきました。
メインの手ごねハンバーグはもちろん、大根の塩麹ポタージュや地元野菜の和え物などなど、身体も喜ぶ優しい味で、女子的には大大満足のランチでした。黒豆ごはんの上に飾られた旗が、なんだか嬉しいです☆
別事業の関係で、ハレの日さんの飲食営業はしばらくお休みに入られるそうです。通常営業に戻られたらまたぜひお伺いしたいです。
【所在地】大田市大田町イ660-14

新具蘇姫命神社

午後最初に向かったのは「新具蘇姫命(にいぐそひめのみこと)神社」
吉永神社とも呼ばれています。
主祭神は名前のとおりニイグソヒメノミコト。
あまり聞き慣れないお名前ですが、全国でも珍しい乳製品の神様です。
バター・チーズの神様としては、全国でこの神社
ただ1社のこと。731年に創建された、石見地方でも最古の神社の1つです。
白石宮司に伺ったところでは、古代では乳製品を「蘇(そ)」といい、日本では700年ごろから作られていたそうです。
そして、この「蘇」の作り方を指導されたのがニイグソヒメではないか、とのこと。
近くには織物の指導をされた神様を祭った神社もあるそうで、いずれも大陸から伝わった技術になります。
石見地方では、この神社がある川合町周辺が古代の異文化・食文化の聖地だったそうです。
【所在地】大田市川合町吉永606

物部神社

本日最後は、石見一宮の「物部(もののべ)神社」。
広い境内はすがすがしい雰囲気に満ちていました。
島根県内では出雲大社に次ぐ大きさの本殿、
春日造としては日本一だそうです。
中田宮司から神社についてのお話を伺いました。
こちらの主祭神はウマシマジノミコト。
ニギハヤヒの御子神で、古代豪族である物部氏の御祖神です。
513年に社殿が創建されたという大変歴史のある神社で、神話に由来する鎮魂祭を始め、新年に行われる奉射祭(弓を射る神事)など、古くから伝わるたくさんのお祭りが行われています。
ウマシマジノミコトは鶴に乗ってご降臨しお鎮まりになったため、神社のご神紋を始め、境内にはたくさんの鶴が飾られています。
他にも運気の籠った「勝石」ご神馬の銅像各運にちなんだ勾玉が掘られた手水舎などなど、見どころが満載☆
本殿横から裏に回り、ゴツゴツした岩混じりの階段を上ると、ウマシマジノミコトのご神墓にたどり着きます。
ご神墓の周辺は厳かで神聖な雰囲気が漂い、とても落ちつく場所でした。
【所在地】大田市川合町川合1545
振り返ってみると、全ての神社でお話が伺えるという、ありがたくも貴重な一日でした。石見の皆さまの優しさ・温かさを実感し、また訪れたい、そう思える大田神社めぐりになりました。
参加された皆様、ありがとうございました。
協力:社☆ガール 福井 晴子(2015.3.22

人気のキーワード