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山陰スピリチュアル紀行

出雲国一の宮 熊野大社から八雲のお社を巡る

熊野大社、剱神社、毛社神社、志多備神社

行程:熊野大社→カフェ「クラール」→毛社神社(もこそじんじゃ)→剱神社(つるぎじんじゃ)→志多備神社(したびじんじゃ)

熊野大社

晴天の気持ちのいい空気の中、体験者も含め総勢15名が松江市八雲町の熊野大社に集合。
一の宮とは、国司が赴任する際に最初に参拝することになっていた神社です。
参拝の後、田中権禰宜からお話をうかがいました。熊野大社の御祭神である伊射那伎日真名子 加夫呂伎熊野大神 櫛御気野命(いざなぎのひまなご かぶろぎくまぬのおおかみ くしみけぬのみこと)とは、イザナギノミコトに可愛がられる御子、神聖な祖、熊野に座す尊い神の櫛御気野命という意味で、スサノオミコトの尊称であるというお話や、御櫛祭、鑽火祭、御狩祭などのお祭りのお話は、とても興味深いものばかり。
御櫛祭はスサノオミコトがクシナダヒメに結納品として櫛を贈ったという熊野独特の神話になぞらえ、本殿にお供えした8本の櫛を境内の稲田神社にお供えする神事。毎年プレゼントがもらえるなんてクシナダヒメは本当に愛され女子ですね。ちなみにこの櫛は参列者に抽選で当たるそうです。
熊野大社のお祭りの中で、最も有名な神事といえば、鑽火祭(別称:亀太夫神事)です。
神事ではまず出雲大社宮司が自ら使う火を起こす神器のヒキリウス・ヒキリキネを授かりに来られ、熊野大神に餅をお供えになります。
そして、その餅が本殿に上げられると、熊野大社社人の亀太夫が餅の出来映えに苦情を申し立て、最後には必ず、「来年から苦情を言った点を正すのなら、本年のみはお供えしましょう」という内容で締め括られ、長い年月これを繰り返して来られたのです。
出雲大社宮司は熊野大社で授かられた神器でのみ神火をキリだし使う事ができる決まりであることからも、この神事がとても重要であることがうかがえます。
お話の後は、上の宮跡地へ。
熊野大社は上の宮と下の宮にわかれていた時代がありましたが、明治時代の一村一社制により下の宮のあった現社地に合祀されました。

跡地の少し上には明見水が。眼病に効き、母乳が満ち足りるとのことなので、妊婦さんもひと口。
【所在地】松江市八雲町熊野2451

カフェ「クラール」

喉を潤したあとは、お腹も満たしたい!ということで、八雲のおしゃれなカフェ「クラール」さんへ。大人数で予約をしたら、なんと貸切にしてくださいました。
土日限定メニューの牛すじカレーはトロットロの牛すじとトッピングの野菜が相性抜群!
ご飯の上の人参が星型で、「社☆ガールっぽい!」とおおはしゃぎ。
サラダや小鉢、スープもついて大満足。とってもメニューが豊富なお店なので、食べたいものを選ぶのが大変でした~。
【所在地】松江市八雲町東岩坂50-4

剱神社(つるぎじんじゃ)

ランチ後は、腹ごなしにはちょっときつかったかもしれない、約150段の階段のある剱神社(つるぎじんじゃ)へ。
黄泉の国神話で妻神イザナミノミコトから逃げてきたイザナギノミコトが、ここで剣を抜いて戦ったとされる神社です。
主祭神はイザナミノミコト。
階段を登り切るとぱっとひらけて見えるこの神社の本殿は、なんと千木の形が手前が男千木、奥が女千木というとっても珍しい社殿なんです。
【所在地】松江市八雲町日吉10

毛社神社(もこそじんじゃ)

八雲郵便局近くへ移動して、毛社神社(もこそじんじゃ)へ。
御祭神はクニノトコタチノミコト・クニノサヅチノミコト。鳥居から本殿の森を望む景色が格別で、ドラマの撮影にも使われたそう。
拝殿には出雲大社宮司千家尊祀書と名の入った扁額が。
【所在地】松江市八雲町東岩坂352

志多備神社(したびじんじゃ)

西岩坂農道の途中を下って、本日最後のお社、志多備神社へ。
御祭神はイザナギノミコト・イザナミノミコト。摂社にはツクヨミノミコト・ウケモチノミコトの養蚕の守護神が祀られ、地名が桑並ということからも、このあたりが養蚕業が盛んだったことがうかがえます。
この神社には、日本最大のスダジイの樹があり、地元の方々に御神木として大切にされています。
この辺りの神社は皆、戦国時代の兵火によって消失した歴史を持ちますが、スダジイの樹が守られていてよかったと思いつつ、神社巡りを終えました。
今回の神社巡りは、お天気にも恵まれ、身近なところにもまだまだ素敵な神社がたくさんある!という実感をもてた一日となりました。
【所在地】松江市八雲町西岩坂1589
協力:社☆ガール 石田貴子

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