祖母への言葉
岩滝仏宝堂
祖母が亡くなったのは
私が20歳の時。
反抗期の私は、祖母が病気で
入院していたにもかかわらず、見舞いにほとんどいかず、言っても
優しい言葉をかけるどころか、
「おばあちゃんが入院していると家の手伝いが増えて
迷惑なんよね」
などと、
ひどいことを言った。でも、
「来てくれて
ありがとう。遊びい盛りなのに
手伝いさせて悪いね。すぐ良くなって退院するから待っててよ。」と答える祖母。
そんな祖母が帰ってくる事はなく、闘病の末、
他界した。
亡くなった瞬間に立ち会ったけれど、実感がわかないまま迎えた
葬儀の日。
火葬場で、
本当にさよならだと思うと、急に
怖くなり自分でも驚くほど
号泣した。そして自分がしたことを
悔いた。
どうやって
ごめんなさいを伝えようか悩んだ。
「
仏壇に手を合わせこと」これが私なりの祖母への
感謝と
謝罪だと思っている。
「今までごめんなさい。ありがとう」
「私、結婚します。幸せになるよ」
そして、妊娠したときは、
「
ありがとう。赤ちゃんを授かりました。無事に生まれるよう見守ってください」
今は
元気な息子と娘、
優しい夫に恵まれ、
幸せに過ごしている。
私が
仏壇に話しかけるのを見て、3歳の
息子も
真似をし始めた。
「おはよう。今日はお天気よ」
「ただいま。お外、寒かったよー」
そして極めつけはおやつの時間。
「ねぇねぇ、これ食べていい?」
はらぺこの
息子は、お
供え物を見て、私ではなく
仏壇に尋ねる。
会ったことのない祖父母たちが、
息子の心の中にはしっかりと生きているようだ。私も、こうしてご先祖様の大切さ、有難さを
自然と教えられてきた。子供たちにも
ずっとつないでいってほしいと思う。
先日、お寺さんから頂いた冊子に書いてあったお話です。
仏壇屋で
産まれた私も朝晩お
仏壇に手を合わせ拝みます。
ただ、正直言って子どもが真似を…してくれる日もありますが
現実はまだまだ。
親の在り方ですね。
私も父に比べれば、
まだまだ…
今日の写真
昨日、取りに行った
修理仏壇です。
買い替えるか、
修理するかで悩まれましたが、
昭和27年に買われた
大切なお仏壇を守り続けたい。
お客様の気持ちに、私達も応えたい
納期は1カ月
頑張ってピカピカにします
インスタにも⬇︎
載せてまーす♡
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