個人セッションで一番多いのが家族間の問題についてなのですが、
以前は子育ての悩みというとお母さんか来られていましたが、ここ最近はおばあさんからのご相談が増えています。
うちの子、どうしたらいいでしょうか
というものから
うちの孫、どうしてやったらいいでしょうか
に変わってきました。
家庭事情が変わってきた事もあって、孫の世話をするおばあさんもまだ仕事を持っておられる方が多いです。
そして、以前は同居というと大変だというイメージでしたが、今はお互いのパーソナルスペースも確保され、むしろ、非常に協力的に同居生活を営んでおられるところが増えています。
「おたがいさま」の思いで協力し合っておられるのですね。
そうやって、大人同士の距離感は良好なようなのですが、孫の事となると心配事が多いようです。
あんまり口やかましくいうとお嫁さんに悪い。
孫が何にも言うことをきかない。
勉強についていけないのではないかと心配。
思うところはたくさんあるでしょう。
このブログは、おばあさんが読んでおられる確率は低いので(笑)、そんなおばあさんたちの思いを代弁しつつ、親御さんに向けて発信しますね。
食べさせてほしくないものを食べさせられる
あげてほしくないものを買い与えられる
本人の気持ちを無視して頑張らせようとする
お母さんサイドの訴えの上位にあるのがこれですが、おばあさんたちも結構びくびくしながら関わっておられます。
あげないでほしい。
という訴えの前に、
可愛い孫をよろこばせたいという思いがある
というところに着目して下さい。
そして、可愛がって下さる事に感謝をすれば、お嫁さんにも喜んでもらえる嬉しさから、ますます役に立ちたい願望が出てきて、さらに仲良くなれます。
頑張っている子に頑張れって言わないで!
という前に、
もっとやれという意味ではなく、励ましのつもりなんだ
ということを分かってあげてください。
いつも応援をありがとうと伝えれば、「励ます」「応援する」という言葉がインプットされていきます。コミュニケーションは言葉だけではありません。おじいさん、おばあさんの中で、応援というエネルギーに変わって伝わっていくでしょう。
育ってきた環境や、教育の在り方そのものが違う世代が一緒に住んでいるということは、子どもたちにとっては大変大きな財産です。
共通意識で快適に過ごすのも楽しいのですが
年齢も、価値観も、生きてきた経験値も人数分のサンプルがある大家族というのは、人の多様性を学ぶ大切な場です。
その中で、気を使ったり、意見が食い違ったりしつつ、生活を共にすることはすばらしい経験です。
時には喧嘩をする事もあるでしょう。
それを子どもが見てしまうことだってあります。
でも、大事なのはその先。
仲直りを見せることにあるのです。
人との関わりは、食い違いがあったとしても繋ぎ直すことが出来る。
そのモデルとして、家族というのはとても大事になるのです。
いろいろな事情で同居が出来ない方も多いです。
核家族には核家族の良さがあります。どちらがいい、悪いというのではなくて、そういう見方もあると思って下さい。
おばあさんたちの、孫にどうしてやったらいいでしょう、という質問
本当は、お嫁さんに直接聞けるのが一番いいのだけれど、気を遣いすぎて言えなくなってしまっておられます。
お嫁さん世代は意識も高くて受け入れるということについての情報も豊富。子どものためなら自分が変わることにそう抵抗がないと思います。
おばあさん世代は、変化することがゆっくりです。
目まぐるしく変わっていく情報についていけない時もあります。
意識を変えることにもチャレンジはしてみられますが、気がつくと元に戻っている事もあります。元に戻っている事に気付いていない事も。
いけません、やめてくださいと言われた事を、やったあとで思い出すこともしばしばです。
そうして、こっそり自己嫌悪に陥っておられるのです。
お嫁さんは、やらないでほしいことよりも、やってほしい事を伝えてあげてくださいね。
おばあさんは、「ほめて育てる」という情報を得ると、ご褒美育てになりがちなので、「認めて育てる」ができるように誘導してあげてください。
(この、「認めて育てる」については別ブログで詳しく書きますね。)
戦後の高度経済成長の中、頑張ることや結果を出す事と、欲しいものを得ることが直結していた時代を生き抜いてこられました。
頑張ったら、そのご褒美に何かを買ってあげたくなる方程式を持っておられるのです。
おじいさん、おばあさんに対して、人生の先輩である事を忘れずに、敬意を持って接しましょう。
親が祖父母を尊敬する姿を見て、子どもたちはそれを真似します。
子どものモデルは両親です。
子は親の鏡と言います。
孫が祖父母の言うことをきかないのは、言うことをきかなくてもいい存在だと認識しているからです。
それはそのまま、両親の祖父母に対する意識です。
時代はながれ、意識や価値観は違ってきていても、神仏を敬う姿や礼儀作法についてのしつけは大切です。自由はそこではないのでね。
日本人に生まれたことに誇りと自覚を持ってこそ、世界の中の日本人でいられるのです。これ、ホントに大事。
おじいさん、おばあさんの頑張ってこられた人生全体を見ることをしてあげてください。
そうすれば、もっと素敵な家族になりますよ。
個人セッションは60分10,000円~
15分延長毎に2,000円加算です。
お会いできない時はスカイプ、メッセンジャーなどの電話セッションも可能です。
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