原因は、加齢による筋力低下・体重増加・外傷など様々です。
そして膝痛の主たる原因疾患として変形性膝関節症があり、これは女性に多く見られます。
女性に多い理由は、女性ホルモンの減少が関係すると言われています。
腰痛と同様に、熱感や腫脹(はれ)など、急性の症状が見られる場合は冷却と安静が必要です。
水腫(俗に水が溜まると言う状態)も、体から「膝をこれ以上動かさないで」というサインです。
慢性の場合は温めること、特にこれからの寒くなる時期は保温が大切です。
そして太ももの前面の筋肉の強化も効果的です。
●血海(けっかい)
◎ツボの取り方…膝を軽く曲げ、膝蓋骨(俗に膝のお皿という逆三角形の骨)を確認します。
上内角を探し、その角から指3本分上に取ります。
☆押す指 : 親指or人差し指
●梁丘(りょうきゅう)
◎ツボの取り方…上記と同じように膝蓋骨を確認し、上外角を探します。
その角から指3本分上に取ります。
☆押す指 : 親指or人差し指
●陰陵泉(いんりょうせん)
◎ツボの取り方…膝を軽く曲げ、足の内くるぶしからスネの内縁に沿って指を膝の方へなで上げ、指が止まるところに取ります。
◎押す指 : 反対側の中指
●足三里(あしさんり)
◎ツボの取り方…膝を軽く曲げ、膝蓋骨の上縁(逆三角形の底辺にあたる部分)に同側の親指を沿わせます。
残りの4本の指を、親指と人差し指が直角になるように置きます。
中指があたるところに取ります。
☆押す指 : 中指
●委中(いちゅう)
◎ツボの取り方…膝を軽く曲げ、膝の裏にできる横線のまん中に取ります。
☆押す指 : 中指(両手で膝を包むように持ちながら、両手の中指で軽く押す)
《太もも前面の筋力を強くする運動》
○スクワット:両足を肩幅くらいに開き(指先はまっすぐ前に向ける)、両手は腰の後ろでつなぐ。
この状態でまっすぐ前を向き、5秒ほどかけて息を吐きながらお尻をまっすぐ下に下ろす。
5秒ほどかけて息を吸いながら起立の姿勢に戻す。
初めは5回から、徐々に回数を増やしてください。
○スクワットが無理な方へ
?足あげ:仰向けに寝て、片足ずつ、膝を伸ばした状態で、かかとを床から15cmほど上げます。
この状態で10~15秒、息を吐きながらキープします。
これを10~15回を1セット、1日1~3セット行います。
足を上げ過ぎると太ももの運動にはなりませんので注意しましょう。
?座布団つぶし:仰向けに寝て、片足ずつ、膝のしたに座布団を二つ折りにして置きます。
膝を伸ばした状態で、膝で座布団をつぶすように10~15秒押します。
これも足上げと同様に10~15回、1日1~3セット行います。