整体では、硬結をとるということがとても大事です。

筋肉は硬直が進みますと、その中に弛緩したスポットができます。
山の中にある小さな池のようなものです。その池の中に小さな島がある。
それが硬結です。
それを取り除くと、気の流れ（神経の流れ　リンパの流れ　血液の流れ）がドッとよくなり、
疲れがとれ、劇的に体が変わっていくということです。
ところが、この硬結がわかりづらい、小さいのになると、1mm以下ですからね。
それをピタッととらえるには、前お話しましたが、気・型・呼吸ができていないとだめだという事です。
ピタッと硬結にあたると、相手はその響きを感じます。
ちょっとずれているなというのもわかります。受け手は100％わかるのです。
自分で触ってもよくわからないけど、人にやってもらうととてもわかるのです。
なぜ、わかるかといいますと、本能は知っているのです。
あなたの潜在意識、深層意識は知っているのです。
また手を当てていると、奥の方から「ここを押してよ」と、硬結が出てくることがあります。
相手の体と気の感応が行われると、そういうことがあるのです。
しかし、手に力を入れると、感応は起きません。触っているかいないかギリギリのところです。
また整体師は、自分が治しているのではありません。
相手の体が元に戻るように誘導しているだけです。
流れを悪くしている石（硬結）を取り除き、元に戻しているだけです。
それを常に肝に銘じておかなければなりませんね。

続く