今、私が行っている整体協会の教室は人数制限で10人くらい生徒さんがいらっしゃいますが、私はぎりぎりで入れてもらえることができました。先生はもう入れないと仰っていましたね。それだけ、ひとりひとり、とても大切にしてくださる先生です。
最初に行った時、先生に、「あなたは俳句はやらないのですか？」と聞かれました。
「いえ、やっていません。」「ここにいる人は全員やっていますよ」と仰いました。
それから半年くらいたって、うちに俳句を何十年もやっているというお客さんが来られたのです。その方は常連さんですが、その時初めて俳句をなさっていることを知りました。
それから1か月くらいたって、またおいでになり、その時「児島道昌、俳論・俳語抄」という小雑誌を持って来られ、私に渡されたのです。
その中に「俳句は詩です。詩のある俳句を作りましょう。それは感じて作るということです。」また「わからせる句をつくるのではなく、感じさせる句を作りましょう。」また「吟行は気分転換ぐらいに考えるのが良いと思います。月に一遍もすれば良いでしょう。スケッチ大会ばかりしているのはあまり感心しません。自分の生活の中から作ってゆくのが本物です。日常茶飯事の中に見つけるのです。感じる気持ち、感性を育てましょう。」また、「知識が邪魔をすると純粋にものが見えなくなります。知恵を絞ることはやめましょう。理屈をつけて処理しようとすると具合が悪くなります。・・・五感で感じたことを詩情として共感できることが大切です。」と書かれていました。
アレッ！整体の先生のお話と同じではないか！　とにかく共通点がとても多いのです。
私は前回、整体は感覚が全てです。知識はいりません、とお話しましたが、この教室の皆さん、俳句により感覚を磨いていらっしゃることに気づきましたね。まぁ、薄々気づいてましたけど・・・。

続く