先日行われた『全真言宗青年連盟第34回結集宮城大会　鎮魂～真言僧侶の使命～』のレポートです。

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今回の大会は、真言青年僧侶がひたすら光明真言をお唱えし、みんなで深い深い鎮魂の祈りを本気で捧げよう～というのが目的でした。

初日には地元石巻にて葬儀社を営む稲葉社長の深い悲しみにふれ、そのような想いをされている御遺族が2万人近くいると思うと涙が止まりませんでした。
2年8か月前の3月11日、被災地ではしんしんと雪が降っていたそうです。
津波に飲まれ、全身ずぶぬれになって凍える寒さのなか亡くなられた方々の苦しみは想像を絶するものだったと思います。
まさに地獄だったと。

今回の結集には被災された方々に御参加をいただきました。
そして皆さまの、できるだけ触れたくない恐怖、そして深い心の悲しみを私たちが再び掘り起こしてしまったことを忘れてはいけません。
今回学ばせていただいたことを心に刻みたいと思います。
本当にありがとうございました。

そうして迎えた2日目の東日本大震災巡拝慰霊法要。
御参加いただいた皆様の本気で祈る姿に心震えました。

全真言宗青年連盟の結集は現代を生きる弟子たちが集い、宗祖弘法大師の教えを共に確認しあう場です。


スカッと晴れ渡る青空に温かい太陽の日差し、穏やかな大海原を眼前にひんやりと心地よい風。
しかし時として巨大な津波が押し寄せ、全て物を破壊したくさんの命を飲みこむこともあるのです。
私たち人間も含め、全ての命は自然の営みによって育まれています。
地震や津波、噴火、台風、それら全てを含め、万物の命を育む自然の営みです。

大宇宙の中で太陽を中心に漂う地球に、その重力によって表面にへばりついている私たち。



自然の営みの中でいろんなことがあるけれど、畏敬の念を忘れることなく皆が自分にできることをやっていこう。
私たちは本気で本気で祈り、そして祈り続けていくことが使命だと思います。

　　　合掌