東名ライナーさん今日は。いつもご質問有難うございます。

破風板の塗装の件ですが、日本家屋は基本的に破風板は元来塗ってないと思います。
最近の洋風または和洋折衷の建物の場合、塗ったり塗装済みの既製品（非木製）が付いていると思います。

何故塗ってないのか？
昔からなので、あくまで想像となりますが、やはり木の持つ木目や色を最初から殺したくないから、というところですかね。
あと、日焼け等の変色をその建物の歴史、というか時間の経過をめでて慈しむと言いますか。
今の世の中の様に「経年変化」を良しとしない考え方は余り無かったのでしょうね。変わらないほうがよっぽど不自然だと思いますが・・・。

とは言え段々と日焼けし、割れや腐れが出てきますので、弊社では基本外壁の再塗装時に一緒にお勧めしています。

因みに破風の新しい時に、木目と色を活かしてクリア塗装されるところもあるようですが、これはまったくダメですね。
変色の原因であるUV（紫外線）カットの機能は無色系ではほぼ期待出来ません。
腐食などに対する「持ち」は多少良いでしょうが、時間が経つと、返って汚らしい風合いになる事が多いです。
ご参考までに。

2009/09/18 14:47庄司建築事務所