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山陰スピリチュアル紀行

広瀬の石神さん古社めぐり

磐船(いわふね)神社~比太(ひだ)神社~レストランやまさや~布辨(ふべ)神社

10月神社めぐりは、安来市広瀬町を訪れました。「広瀬の石神さん古社めぐり」と題して、1000年以上も前から地元の方に代々大切に守られている、磐船(いわふね)神社、比太(ひだ)神社、布辨(ふべ)神社をめぐりました。
心配していた雨もあまり降ることなく、時折青空も見られ、秋晴れの気持ち良い天気でした♪ さすが社☆ガール!天気も味方してくれました!

磐船神社

加納美術館に集合して、最初は磐船神社へ。下見の時に偶然の出会いで大変お世話になった氏子の澤田さんが、なんとこの日も待っていて下さり、案内してくださいました。本当に感謝!!
磐船神社のお社は、山道を約500メートル登ったところにあります。登り始めて5分くらいで、鳥居が見えてきました。
立派な鳥居でした。こちらの鳥居は近年に建てられたもので、ここに設置するために、軽トラが上がって来られるよう、道を整備したのだとか。
ここから先がいよいよ山道の始まりです。
所々滑りやすいところもありましたが、翌々日にお祭りがある為、きれいに草など刈ってくださっていて、登りやすくなっていました。
しばらく登っていくと、今度は石段が出てきました。その横には、昔、手水場として使われていたと思われる岩と、ポコッと空いた穴が。   
この穴は、おそらく昔ここに鳥居があった、その跡ではないかとのことでした。以前はもっと参道が広かったのが、崩れたりしたことで、壊れてしまったのではないかとのお話でした。なので、崩れたであろうところを探してみれば、もしかしたら鳥居の一部など出てくるのではないかということでした。

さぁ、ここからお社まではもうわずか。最後の難所を通って、石段を上ると到着!!
後ろの岩、写真もう1枚分くらいあります!
後ろの岩、写真もう1枚分くらいあります!
そこには、本当に大きな磐座があり、一同感動でした!
その大きさは、普通のカメラでは写し切れない大きさでした。
磐船神社は、素戔嗚尊(スサノオノミコト)、五十猛命(イソタケルノミコト)、稲田姫命(イナタヒメノミコト)の三座の神をお祀りしてある古い、由緒あるお社だそうです。
 
お社の少し離れたところから、この大きな磐座の上に上がっていくことができ、少し急で鎖につかまりながら頑張って登っていくと、そこには素戔嗚尊が五十猛命とともに、朝鮮半島の新羅之国から渡ってきた際に乗っていた、埴土(はにつち)で造った船が化石となって残ったものだといわれる、「磐船岩」がありました。そしてその近くに尊が船の艫綱(ともづな)を掛けられたとされる艫綱石と呼ばれる大岩と、碇石(いかりいし)と呼ばれる大岩もありました。 
この磐船岩からの眺めは絶景で、みんなで岩に上がって写真を撮ったり、タイタニックの真似をしたり(笑)と、盛り上がっていました(^^)
ここに来たからこそ味わえる岩の迫力と、絶景、約1200年も昔から、地元の方々に大切に守られている神社で、ぜひ多くの方にお参りして頂きたいなと思いました。下山後、案内してくださった澤田さんとここでお別れし、次は比太神社へ。
所在地:島根県安来市広瀬町西比田

比太神社

車で5分ほどで、比太神社へ到着。 
ちょっと変わった素材で出来たしめ縄をみんなで観察しつつ(笑)、真っ直ぐに伸びる石段の先の神社を目指してもうひと頑張り。御祭神は、吉備津彦命、吉備津姫命。
『出雲国風土記』にも、仁多郡の條に比太社として記載されている神社だそうです。出雲の国に、吉備の神様が祀られているんですね。情報が少ないので、ネット検索によると、吉備が日本海から朝鮮半島への海路の確保を狙っていたようです。
周りには、銀杏の木があり、銀杏がたくさん落ちていて、なんともいい香りでした♪
夫婦杉とみられる立派な杉もあり、よくよく見ると、さらに子どもまで!3つ股に分かれていました!
民家の脇で見落としてしまいそうな場所に、ひっそりと佇む、古くて立派な神社でした。
所在地:島根県安来市広瀬町西比田2452

レストランやまさや

さて、いっぱい歩いてお腹ペコペコ。加納美術館にある「レストランやまさや」へ。
こちらのお店、美味しいと人気だそうで、この日も満席で賑わっていました。 
みんなの好みが似ているようで、数あるメニューの中から、チョイスしたのが「本日のランチ」「ハンバーグランチ」の2種類。
きれいに分かれました(^^)  噂の通り、とっても美味しかったです♪
所在地:島根県安来市広瀬町布部319

布辨(ふべ)神社

食後のコーヒーまで頂いて、お腹も満たされたところで、最後は布辨神社へ。
民家の並ぶ路地を入っていくと、布部小学校の隣に布辨神社がありました。
入口から素敵な雰囲気で、石段を登っていくと、左手に立派な土俵がありました。その土俵から、さらに石垣で高くしてあるところの石段を上がっていくと、これまた立派な佇まいのお社がありました。みんなが口々に、「カッコイイ!!」と言っていたくらい、拝殿の形、拝殿の龍や花の彫刻の素晴らしさ、全てがに本当にかっこよかったです。
とてもきれいに管理されていて、大切に守られているんだなぁと感じました。
大正8年5月8日に、布辨神社、天日神社、安米神社の三社を合祀して、現在の布辨神社となったそうです。
元の布辨神社の御祭神は、大山咋命(おおやまくいのみこと)、市杵嶋姫命(いちきしまひめのみこと)。こちらも『出雲国風土記』にも記載されている歴史の古い神社です。 
そして元の
天日神社の御祭神は、天照皇大神、天鈿賣命(あめのうずめのみこと)、猿田彦命。元の安米神社の御祭神は、罔象賣命(みずはのめのみこと)とのこと。
今、土俵がある場所に以前はお社があり、遷宮で今のところへ移動されたそうです。土俵横の石垣には、その際に寄付してくださった方のお名前や、合祀された神社の名前などが刻まれていました。 
ふと、お社や賽銭箱等に、数か所に見られる神紋にもみんなが注目。「何の絵だろうねぇ~?」など話していろいろ想像していたのですが謎のまま。
その後、帰りに、神社のお隣のお宅が、どう見ても神社の関係のお宅のように見え、宮司さんのお宅では…?と、思い切って、玄関先でピンポ~ン♪ しばらくして出てきてくださったのが、布辨神社の宮司さんでした!突然に大勢押し掛けたにも関わらず、親切丁寧に対応してくださり、ここぞとばかりに、私たちも気になっていたことを質問。
この神紋は、「鷹の羽のちがい」とのことでした。石垣に刻まれているお名前や神社の名前のことも、宮司さんに教えて頂きました。

布辨神社のお祭りが、10月29日に行われるそうで、あの土俵では、奉納相撲が行われるとのことでした。朝から下は幼稚園児や小学生の相撲があり、夜には大人の部もされるそうで、1日中賑やかにお祭りが行われる様子を想像しただけで楽しそう! 思っちゃいました。
所在地:島根県安来市広瀬町布部1158
今回めぐった三社どれもが、昔から代々地元の方々に大切に守られ、それぞれに魅力のある神社で、ぜひたくさんの方にお参り頂きたいなと思いました。
協力:福井 晴子&立原 愛(社☆ガール)